久々のブログです。この前は何書いたかなと確認してみれば、なんと妙義山でのプライベート山行・・・
実はまたも妙義山の報告です。今回はガイド山行の報告ですが。
本来の計画は谷川岳東尾根。16日に日和田山でクライミングの基礎的な講習を行い、そのまま水上へ。翌日の天気は曇りから霧と、あまり喜ばしい予報ではありませんでしたが、雨さえ降らなければと期待し就寝。
翌17日は4:30に水上出発。深夜に雨が降ったらしく。道はまだ濡れたままでした。気になる空模様はといえば、星のかけらも見えない真っ暗なくもり空。
まずは土合を目指して車をとばしましたが、なんと湯檜曽を過ぎたあたりから雨。それが土合に近づくにつれて本降りとなり、一時は土砂降りに・・・
これでは雨が上がっても、谷川の濡れた岩と沢はちょっと厳しい感じ。早々に計画を妙義山へ変更し、一路高速をとばして松井田妙義へ。
上信越道に入り、こちらも途中下仁田あたりで雨に降られましたが、妙義のあたりはまだ雨は降りそうにない感じ。とにかく急いで準備を整え、7:00妙義神社を出発。
途中小雨交じりの空模様となりましたが、大の字では雨もやみ,様子をみながら奥ノ院へ。ところどころ現れる岩場は、先ほどの雨でうっすら湿っておりとてもスリッピー!!
奥ノ院の長い鎖場でロープを付け、いざ登攀開始。今日の妙義はいつもと違い、靴のフリクションが期待できないので要注意。慎重に登って行きました。
稜線に出てからは岩がさらに雨で濡れており、緊張を強いられる場面が盛りだくさん。今日ほど鎖のありがたさを感じる妙義は初めてでしたね。もちろんロープでずっとアンザイレンしたままの行動。
何とか慎重に相馬岳まで歩を進め、ここで大休止。何組かのパーティーはここで縦走を諦め、下山にかかっていました。
我々は、天気が少し気になりましたが、その先のエスケープも視野に入れながら縦走続行。相馬からの下り、落石は相変わらずで、更に今日は足元の不安定さが増して要注意。茨尾根もガスにまかれて五里霧中といった感じでした。
それでも順調に行動し、昼前には鷹戻しへ。出だしの鎖と梯子は難なくこなせましたが、中間部から上の鎖はステップも乏しいうえにわずかなスタンスはかなりスリッピー!!傾斜もきついので、ロープも使いながら時間をかけ慎重に越えました。
本日の最難関を越えても、行く手はまだ濃いガスの中。東岳も中ノ岳もどこにあるのやら・・・
唯一の希望は、降ったりやんだりの雨が上がったこと。時折薄日もさすようになり、少しきが楽になってきました。
東岳、中ノ岳の長い垂直の鎖場も、ロープを使ってロワーダウン。何とか核心部を越えることができました。
お客さんも「はじめは妙義山を軽く見ていたが、ここで事故が多いのが分かった!」とのこと。本当にこんな雨交じりの日は要注意ですね。
15:30、無事に中ノ岳神社へ下山。このころにはガスも切れ、空には青空とウロコ雲も。振り返る妙義の山々に満足感と安堵を感じながら、帰路につきました。