天気の心配も何のその。5日の阿弥陀南稜は最高のロケーションでの登攀でした。
4日の夜に美濃戸口に前泊し、5日は3時起床の4時30分に船山十字路を出発。立場川沿いの林道は寒いのなんの。これぞ八ヶ岳といった感じの寒気を感じながらのアプローチ。
旭日小屋で身支度を整え、立場山へ至る南稜末端へ取り付き。道はご覧の通りの雪の少なさ。
2200mを越える頃から積雪の量も徐々に増加。やがて朝日が権現、旭岳あたりから顔をのぞかせました。気温はマイナス10℃と低いものの、風もなく穏やかな感じ。日の当たる面ではポカポカ陽気でした。
青ナギを越え、無名峰が間近に。風が少し出始めてきました。顔に当たる風はやはり冷たい!
無名峰の手前でロープを付け、いよいよ核心部に突入。慎重に通過していきます。
核心のガリ―はご覧の通り。雪が少ないと言われている割には安定した着雪。キックステップでサクサクと越えていくことが出来ました。
最後、阿弥陀の山頂へ抜けるあたりも雪がべったりと着き、割と不安定。例年になく悪く感じました。
さすがにここはスタカットで慎重に通過。
12時少し前、快晴の阿弥陀岳山頂に。標高差1000m以上の快適な登攀でした。
山頂からの展望も最高。穂高もバッチリ見えました。
下りは中央稜経由で広河原沢へ。行動時間11時間のロングラン。広河原の林道からは今日たどってきた南稜から阿弥陀の山頂そして中央稜が一望。手ごたえを十分に感じながら、充実感に浸って船山十字路へ帰ってきました。
さあ、次回はいよいよ大一番。頑張りましょう!!