台風一過の8月後半、この夏初めての穂高に行ってきました。安曇野に引っ越してから穂高はホーム中のホーム。ぜひ力を入れていきたいエリアの一つです!
朝もやの上高地は少し湿気が多い感じもしましたが、幻想的な風景を堪能しながらの入山。
翌日は3時起床、4時発で涸沢ヒュッテを出発。あたりは時折ガスに包まれている中のアプローチ。しかも5・6のコル付近にはたちの悪いサルの群れがおり、私たちがコルに近づくのを威嚇して吠えたり大きな岩雪崩を起こしたりと、とても凶暴・・・。コルでは4~5匹の群れに囲まれて歯をむき出しにして威嚇。最後はストックで叩いて追い払いましたが、今後このバカサルの群れには要注意ですね。上からかなり大きな岩も落として来ます!!
まあ余計なひと悶着はあったものの5峰の上で準備を整え、気を取り直して登攀開始。
あたりは濃いガスに包まれ視界はありませんでしたが、それはそれで幻想的なロケーションの中を登攀。
この日の北尾根はガスのせいか昨夜の雨のせいか、」岩がうっすらと湿っておりちょっとスリッピーな感じ。スタカットクライミングを多用し、岩場を慎重に通過していきました。そしていよいよお待ちかねの核心部、3峰の登攀。傾斜はそこそこあるがホールド、スタンス共に豊富なので、豪快に超えていきます!
その後も続く小岩壁を次々に通過。
あたりは相変わらずの濃いガスの中。そしてここを越えれば3峰のピーク。
2峰は難なく通過し、1・2のコルへロワーダウン。
8時30分、前穂の山頂に無事到着。まだ人もまばらな山頂で記念撮影。今日は天気のせいか登山者少なかった・・・。
あとはひたすら険しい重太郎新道を慎重に下るのみ。しかしここは過去に重大事故が多発している危険地帯。最後まで気は抜けません!休憩を挟みながらゆっくりと岳沢へ下っていきました。
まあ展望は全くと言ってもいいほどありませんでしたが、雨に降られなかっただけでも御の字か!穂高を代表するクラシックな名ルートを堪能してきました!!