8月もいよいよ大詰め。今度の舞台は岩と雪の殿堂剱岳!八峰Ⅵ峰Cフェースに行ってきました!
24日は台風15号の影響もまだなく、室堂周辺はとても良い天気。しかし翌日からの天候に不安を感じての入山となりました。
夜は天気予報とにらめっこ…。翌25日に行くべきか、1日ずらして26日にするべきか!でも25日の方が風も少なく、午前中勝負で何とか行けそう。
夜中に起きたときはまだ星も見えていたので、予定通り25日アタック。3時起床、剱沢の小屋を4時に出発。
剱沢の雪渓を下っていくと、空が徐々にあけ始め、真っ赤な朝焼け。これはやはり天気下り坂。午前中勝負だな!
長次郎の出会ですっかり夜も明け、小休止ののちアプローチ開始。するとなんと出発したとばかり思っていた真砂ベースの大学生山岳部のグループが!君たち遅いよ!!このグループに巻き込まれては、順番待ちが大変と、慌てないまでもいいペースで長次郎雪渓を上がっていきました。
やがて傾斜はきつくなり、Ⅰ~Ⅱ峰間ルンゼのあたりで一度左岸へ。ほどなく再び雪渓に戻り、いつになく安定した長次郎雪渓をⅥ峰の基部目指して上がって行きました。幸い学生たちに追いつかれることもなく、Cフェースの基部へ到着。
1ピッチ目で先行していた山梨大のパーティーを抜かさせてもらい(ちゃんと断りを入れて穏便に)、これで我々がトップ。
安定した花崗岩の岩壁にロープをどんどん伸ばしていきました。お客さんもとても快調にフォローして登ってきます!
途中浮石が溜まったレッジもありましたが、慎重に通過。どんどん高度を上げていきます!
そしていよいよ本日の核心部、ナイフリッジの通過へ。
乾いた花崗岩はとてもフリクションが良く効き、安定してトラバース出来ました!
最終ピッチは浮石だらけ。落とさないように慎重に通過。
7時に取り付いて2時間。9時にCフェースの頭へ。天気もまだいい感じ。頭からは遠く槍ヶ岳まで見渡せました。
Cフェースの頭からは踏み跡をたどって5・6のコルへ。途中一回の懸垂下降を交えての下山でした。
後はひたすら天気に追い立てられながら下山に次ぐ下山。長次郎の出合からはひたすら剱沢の登り返しが待っています!
途中何度かにわか雨に降られるものの、カッパを着るほどでもなく、本降りとなる直前に剱沢の小屋へ帰ることが出来ました。んんー、とてもいいタイミング!!
この日は本当に良いコンディションとロケーション、そして天気に恵まれた1日となりました。そしてCフェースのクライミングも最高!
最終日はのんびりと剱沢の小屋を出発。野営管理所で挨拶がてらラジオ体操に参加してのんびりと下山開始。
別山乗越からはいたるところにかかる虹を眺めながらの楽しい下山。
結局この日も雨具のお世話になることなく、涼しく快適に下山できたのでした!
山の神様、今回もいい天気をありがとうございました!!