杉ちゃんのWEB日記

国際山岳ガイド 杉坂 勉のブログ

利尻Climb and Ride遂に完結!

2014-03-29 20:28:31 | ブログ
 皆様、大変長らくお待たせいたしました。掲載途中だった、利尻山の山行報告をついに書き上げました。
 今回は冒頭から熱が入り、3回に分けての掲載でしたが、それもようやく今回で完結。感動のスペクタクル満載の仕上がりとなりました!!
 ぜひご一読下さい。アドレスは次の通りです。

http://www.sugisaka.ecnet.jp/rishiriclimbandride.html#rast

 では!


お待たせしました

2014-03-13 01:37:46 | ブログ
大変おまたせいたしております。利尻山Climb and Ride!の続きをアップしました。
しかし、今回はかなり熱が入ってしまい、これまでにない長編!結局完結までに至らず、とりあえず中編としてアップしてあります。
まあ楽しみは後に続くほど良い!ということでご了承ください。
報告は以下のアドレスから入れます。どうぞご一読下さい。

 http://www.sugisaka.ecnet.jp/rishiriclimbandride.html#second


舌の根も乾かぬうちに・・・

2014-03-11 11:17:05 | プライベート山行記録
利尻から帰京し1週間も経たない3月8日。まだあの時の余韻が心身ともに残っている状態で、錫杖に行ってきました。
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 今回のパートナーはチーム84の澤田さん。澤田さんとはまだ彼がショップに努めていた頃からのつきあいで、いつか登りに行こうと約束をしたまま、叶わないでいたところでした、また私とは年が同じということもあり、お互い気心が知れた者同士という感じでの初めてのチームを組んでのクライミングでした。
 当初の目標は滝谷のC沢右股奥壁でしたが、天候等もろもろの事情が重なり、結局錫杖の注文の多い料理店に変更。前夜の7日夜に集合し、新穂高へ向かいました。
 8日は朝5時20分、中尾の駐車場を出発。先行パーティーのトレースを頼りに入山。トレースがバッチリだったので、2時間でクリヤの岩小屋へ。ここで身支度を整え注文の取り付きへ。天気は予報通り小雪のちらつく空模様から曇りへ。時折青空も見えてきたので、上々の天気。
 注文の取り付きまじかで先行パーティーに合流。ラッセル有難うございました。
 彼らの取り付きを待ち、私等は対岸の烏帽子岩基部で観覧。先行パーティーは1ピッチ目でかなり苦労している様子。この頃より雪も激しくなり、あちらこちらでチリ雪崩が舞い始めました。
 そのうち錫杖沢本流に大きな雪崩が発生。このままここにいるわけにもいかなくなり、注文をあきらめとりあえず安全地帯へ。
 結局時間も時間なので、P4のどこかお手軽なルートを探してトラバース。下から続々と上がってくるほかのパーティーと競いながらルート探し。しかしこの頃が降雪のピークで、ルートというルートにはチリ雪崩が頻発。ルート名も分からぬまま、ここと思しき草付の尾根に取り付きました。



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 1P目は澤田さんリードで凍った草付からリッジを乗越し、灌木でビレイ。2P目、右に行くか左に行くか、右は以前登ったことのあるチムニールートのような感じだったので、登ったことのない左の凹角へ。チムニー状の凹角をステミングとオフィズスを使って乗越し、テラスへ。ムーブもあってなかなか楽しい感じ。しかし核心はここからだった。簡単に見えた続く凹角は、実は傾斜も強く一部かぶり気味!クラックはあるのでカムが効き、プロテクションは取れるがかなり奮闘的なクライミング!途中、細かなスタンスにたてたアイゼンが外れ、アックス1本に足ブラ状態でぶら下がる羽目に・・・みるみる右腕がパンプし、たまらずカムにテンション・・・体感グレードはⅤ級A1といった感じ。わずか30mのピッチにかなり手こずらされました。




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 続く3P目もなかなか。澤田さんもかなり手こずっている様子。チョックストーンから始まる被り気味の凹角に体をねじ込ませ、オフィズスを決めようとするも、体がはじき出されそうになり、なかなか入れない様子。しかしさすが底力を発揮し、何とかこのセクションを突破!その上のフェースも無難にこなし、潅木帯のビレイポイントへ。下でビレイしている私もかなりしびれるピッチでした。
 ここで核心部は突破したものの時間切れ。2人とも奮闘的なルートにそれなりに満足し、懸垂下降に入りました。
 錫杖のP4侮るなかれ!目的のルートには取り付けなかったものの、この日もとても良い経験になりました!





2014-3-6 荒船山・艫岩 昇天の氷柱

2014-03-07 16:52:07 | ガイド山行記録
 翌日まで長野で滑っていましたが、この日は西上州へ移動。ここは先日の大雪の影響が大きかった地域の一つ。しかし私が北海道に行っている間に、だいぶ雪も消えてしまってました。
 さてさて神津牧場までの道もほぼ除雪されていたので、一部と歩を交えて荒船山登山口へ。国道から見上げると、昇天の氷柱は艫岩に細く筋を垂らしていたので、期待を膨らませながらのアプローチでした。
 ここからは先人のトレースをありがたく使わせていただき、あまり苦労することもなく一杯水へ。ここからハーネスを付け、途中からロープの確保も交えて昇天の取り付きへ。
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 1ピッチ目はご覧の通りの立派は結氷具合。中間部も以前登った時は、氷と倒木の間をすり抜けるように登ったものですが、この日は氷がこれらを覆い尽くしていたらしく、小さな垂直部分を作っているではありませんか!
 1ピッチ目から、なかなかの登り応え!



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 2ピッチ目もご覧の通り。ところどころ薄い個所もありましたが問題なし。
 ところが抜け口でアックスを岩に「コツン」と当ててしまい、ピックの先端がグニャリ・・・・せっかく細く研いできたのに・・・・



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 3ピッチ目の核心の氷柱も見事な結氷状態!
 先ほど曲がってしまったピックは、刺さりはいいが返しが付いてしまった分なかなか抜けず、ちょっと苦労しました。でも登り応えは十分。足を右に左に岩にステミングしながら、バーチカルに発達した氷柱を登りました。
 ところが最後の4ピッチ目は昨日の雨のせいか、ベルグラが無くなっているではありませんか!とにかく取り付いてはみましたが、プロテクションも取れず、アイゼンやアックスを利かせるベルグラもほぼ皆無。15mほど上につららが垂れ下がっているのが見えましたが、ちょっと危険すぎるのでここで断念。残念ではありますが、後ろ髪ひかれる思いで下降してきました・・・
 ま、今回はここまでで満足するとしましょう。でもまた次回、状況の良いときを狙ってリベンジを誓い合っての下山でした。
 あ、そうそう、お待ちかねの利尻Climb And Ride(後篇)は、只今鋭意努力中です。今しばらくお待ちください。





2014-3-4~5 妙高スキーほか

2014-03-07 16:26:33 | ガイド山行記録
北海道から帰り、ほっとする間もなく、日常再開です!
先ずは4日~5日にかけ、長野を中心にスキーしてきました。
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 4日は妙高。高気圧に覆われとても良い天気の中、杉の原ゲレンデで気持ち良く滑ることが出来ました。



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 よく5日はヤマボクに移動。小雪のちらつく中、不整地のスキーに挑戦。タコチコースにも行ってきましたよ!コンディションはあまりよくなかったですが、オフピステの感じを味わってきました。





帰ってきました

2014-03-02 09:23:36 | ブログ
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昨夜おそく、無事に北海道から帰ってきました。
今回もたくさんの方々のおかげで、すべての予定を無事にこなすことが出来ました。
本当にありがとうございました。
利尻西壁での奮闘は、早速ホームページにアップさせていただきましたので(前篇)、よろしければぜひご覧になって観てください。
http://www.sugisaka.ecnet.jp/rishiriclimbandride.html
後篇も近日アップ予定です!
写真は、利尻での一コマ。けなげにも僕をサポートしてくれていたんですね。
こちらにもありがとう!