杉ちゃんのWEB日記

国際山岳ガイド 杉坂 勉のブログ

最近は

2012-03-29 10:58:54 | ブログ

 みなさんご無沙汰してます。

 2012年の年が明け、1月から突っ走ってきて気が付けばもう4月も目前。思えば自宅滞在時間1時間なんて日もありましたね・・・

 なんかいっぱしのビジネスマン気取りで、各種講習会やガイドの仕事、登山研修所の仕事、ガイド協会関係の仕事と、飛び回った3か月間でした。我ながらよくやったなと思いますよ・・・

 ようやく3月の21日に登山研修所の冬山研修会が終わり、その後に八ヶ岳のガイドを1つ終わらせ、先週末からのんびりムードにシフトダウン。自宅でひとごこちついておりました。

 でもそうそうのんびりとはしてられません。ありがたいことに、このところ仕事しろ仕事しろと言わんばかりにガイドの予約もボチボチと入り、予定ガラガラだった4月も何気に忙しくなりそうな気配。

 その合間をぬって4月の16日からは佐々木大輔大先生と日プロの島田君と3人で利尻に行ってきます。もちろんスキーですよ!スキー!んー、大丈夫かなー??2人についていけるかちと心配・・・

 さらには今季から国際ガイド受験を再開。6月には再びシャモニへ行ってきます。旅費の工面もさることながら、クライミングも再開しなければ・・・

 そんなこんなで昨日あたりから、ギアをセカンドあたりに(オートマ全盛の今日、ギアはないか・・・)シフトアップ。しばらくお休みしていたフィットネスジムにも行ってきました。まあ昨日は軽くウォーミングアップ程度にしてきましたが。

 ちなみに今日は、午後からクライミングジムに行って、ボルダーをする予定!

 何かと忙しくなりそうな春です!!

 


2012-3-21~22 八ヶ岳・阿弥陀北陵

2012-03-22 19:33:06 | ガイド山行記録

 久しぶりの八ヶ岳登場です。昨日から今日にかけて阿弥陀の北陵に行っていきました。

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 21日は上空の雲の流れは速かったものの快晴。おとといまで雨や雪にたたかれての山行が続いていたので、なんか久しぶりに山のやさしさに包まれての入山でした。

 午後1時には赤岳鉱泉に着いてしまったので、一休みしたのち阿弥陀北陵を偵察しに中山尾根展望台や行者小屋まで行ってきました。

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 翌22日は天気予報では午後3時まで天気が持ちそうな予報でしたが、気温も上がるとのことだったので、ほかのパーティーより1時間ほど早く6時に小屋を出発。

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 このころはまだ上空の風もさほどではなく、トレースのばっちり付いたアプローチをサクサクと快適に北陵のジャンクションピークまで到達。

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 岩壁部も今日は平日なので順番待ちなどあるわけもなく、独占状態で取り付き。岩壁下部はすっかり雪に埋まってしまい、難なく越えることができました。また中間部の雪稜や頂上直下の雪壁も、雪が適度に締まっていたのでサクサクと快適に登ることが出来ました。

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 早出の甲斐もあり8時45分には阿弥陀岳の山頂に立っていました!ところがこのころから風も勢いを増し、上空には白いベールをかけたような高層雲が広がってきたではありませんか!

 記念撮影もそこそこに早速下山開始。雪が固くしまった一般ルートを、中岳沢の分岐目指して慎重に下って行きました。

 中岳沢も固く締まって安定しており、安心して下降。あっという間の下山でした。

 次回は赤岳主稜に挑戦でしょうか!! 


冬山研修会無事終了

2012-03-20 21:02:46 | ブログ
15日より今日まで、立山の登山研修所で冬山研修会に講師として参加してきました。
ご存知の通り、登山研修所は12年前の大日岳雪庇崩落事故により、二名の研修生の尊い命が失われ、冬山研修会は中止とされてきました。
その後、事故の検証と安全管理の徹底により、二年前から規模を縮小して再開、そして今年度より大日岳での再開となりました。
この再開にあたっては、関係各位、職員、そして私達講師もかなりの思い入れがあり、またプレッシャーを抱えて臨みました。
入山中は、快晴、雨、雪、そして気温もめまぐるしく変化し、それなりに厳しい対応を迫られた場面もありました。
また登頂日はホワイトアウトの中、研修生のがんばりで頂上直下まで迫りましたが、厳しい状況は変わらず結局登頂は断念し、下山してきました。
今はただ研修生全員が、ひとりの怪我もなく、無事に研修会を終えられた事に、ホッと胸をなで下ろしているところです。
私の担当した班の子達も、登頂こそ出来なかったものの、各自それなりに何か感じる所があった様子。今後の彼らの成長に何らかのプラスになれば幸いです。


2012-3-11~12 かぐらBCスキー

2012-03-13 20:52:43 | ガイド山行記録

 先日の話になりますが、かぐらのBCスキーに行ってきました。

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 予報では11日の方が天気がよさそうなので、ゲレンでは軽くパスしてさっそくゲレンデトップから中尾根方面へ。

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 中尾根はすでに多くのスキーヤーで大賑わい。積雪の状態も今日はまずまずのようなので、さらに奥の霧ノ塔を目指してさらにハイクアップ。ところどころ急登もあり、スキーを担ぐ場面も・・・

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霧ノ塔からはシールをはずし尾根上の北東斜面に向け滑降開始。

すでに何本かのトラックが刻まれていましたが、今朝がたまで積もった新雪はなかなかの滑り心地。快適にスキーを楽しむことができました。

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 左倉沢手前の東向き斜面は時間の経過とともに表面の雪がクサリはじめており、斜面上部は重たい湿雪の表層雪崩も・・・

 斜面の状態をよく見て、コンディションのよさそうなところを選んでこの日一番のラインを刻んできました!

 ここで左倉沢を横断し、雁ヶ峰へ延びる尾根へ。ここから雁ヶ峰までは、小さなアップダウンを交えてのわずかな登り。

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 雁ヶ峰からは、さっき滑ってきたばかりのトラックがはっきりと見渡すことができ、心地よさと満足感に浸りました。

 ところがこのころから天気が急変。風も強くなり始め、予報通りに天気は下降。小雪も舞い始めたので、さらに下降開始。

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 しかしここから下は南東面ということもあり、雪はすでにモナカ状態・・・

 あとはひたすら斜滑降とキックターンを繰り返し、かぐらとみつまたを結ぶ連絡コースへと、文字通り下山してきました。

 最後は天気と悪い雪質に悩まされましたが、雁ヶ峰までの上部はまずまずのコンディション。クラシックな山スキーを楽しんだ一日でした。


今夜は和田小屋

2012-03-11 19:15:16 | ブログ
今夜は和田小屋
今日からかぐらスキー場に来てます。
今日は日中天気も良かったので、第5リフトのトップからBCに出て霧ノ塔から雁ヶ峰を滑ってきました。 上部はまずまずのコンディションでしたが、雁ヶ峰から下はバリバリのモナカ雪…かなり悪戦苦闘しました。
今夜は和田小屋でのんびり過ごしてます。ここの泊まりは初めてですが、なかなか古風で趣があり、いい雰囲気の小屋ですね。
明日は早朝から雪の予報。BCは無理かな…


2012-3-7~8 南沢大滝

2012-03-08 23:34:25 | ガイド山行記録

 このところブログの更新もままならない毎日ですが、山には行ってますよ、いろいろと・・・

 3月に入りまずは南沢大滝に行ってきました。天気はというと、関東近辺は北東からの冷たい気流の影響でパッとしない感じの天気だったそうですが、ここ八ヶ岳はまずまずの天気。特に今日8日の朝は南沢大滝からも遠く穂高連峰を望むことも出来ました。

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 さて講習内容はというと、初日の7日は赤岳山荘のおばちゃんのところで肩慣らし。氷はこのところめっきり暖かくなった気温のせいでかなり柔らかく、とても登りやすい感じでした。

 この日は、午後にスクリューの回収やセットの練習もこなし、とても充実した1日となりました。

明けて8日は南沢大滝へ。しかしアプローチの南沢は、一昨日までの降雨でテカテカツルツル!とうとうつづら折れのところでアイゼンを付けてしまいました・・・

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 苦労の末にたどり着いた大滝は、近年まれに見るくらいの見事な氷瀑に!数年前の全盛期のようなカーテン状に結氷していました。

 おととしまではこの時期になると中央のくぼみの部分が大きく口をあけ、その右側に細い氷柱状の垂直部分が短く立っているといった感じでしたが、今年はすべてが氷!しかも垂直部分が依然と比べ長くなったような感じです!!

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 氷質もおばちゃんの所の氷ほど柔らかくはありませんでしたが、1発で決まるほどアックスの利きも良く、見た目の威圧感とは裏腹にとても登りやすいいい感じの氷。 おかげで大胆なムーブでグイグイと登ることができました。

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 私も調子に乗ってラインを変えて2本ほどリード。とても登り応えがあり、充実した1日となりました。

 これなら恐らく今年は4月までしっかり登れるのでは!久々のアイス当たり年に、まだまだわくわく気分です!!

 

 


登山研修所講師研修会

2012-03-01 18:59:42 | ブログ
登山研修所講師研修会
2月28日より、立山の登山研修所の講師研修会に参加しております。 今日は無事に大日岳より下山してきました。 講師研修会では毎年機動力が必要とされるため、研修中は全てスキーでの行動。 頂上直下はガリガリ、下の標高帯はモナカ雪にベタベタの生コン雪ですが、今年はそれでもまずまずのコンディションだったので、そこそこ滑れました。 でもやっぱり悪雪にはかなりコテンパンに…。 まだまだ修行がたりませんね…。