杉ちゃんのWEB日記

国際山岳ガイド 杉坂 勉のブログ

滑り納め!

2015-07-24 14:10:52 | ガイド山行記録

NZでのスキーも今日が最後。

 

ちょっと遠出してカードローナへ行ってきました。

スキー場はメインエリアの半分が巨大なパークといった感じ。なんでもその大きさは南半球最大だとか。

我々は隣のエリアでサイドカントリーを楽しもうかと思いましたが、ここも雪は少なくガリガリ・・・。

僕らが来てから全然雪が降ってないので当たり前か・・・。

 

とりあえず滑りやすそうなところを選んではドロップ。まあまあ楽しめました。

これでNZでのスキーも終了。我々のスキーシーズンも終了。まずまずの滑り納めとなりました。

さあ帰ってからはクライミング!!


ナイスな一日!

2015-07-22 13:25:52 | ガイド山行記録

今日はすっぽりと高気圧に覆われ、NZに来て以来の最高の晴天。

ヘリという機動力にものを言わせ、BCスキーを堪能してきました!

 

エリア的にはダブルコーンの周辺?と言ったらいいか、大きな谷を隔てて向かい側のアルパインエリア。

 

雪の量自体がやはり少な目で、クラスト斜面と凍った斜面の合間を縫って僅かに残ったパウダーを拾ってはつなぐという感じでした。

それでも重めのパウダーゾーンは滑り応えあり!

3RUNして大きな谷のボトムでランチタイム。

 

今日は凍った斜面が多く、長い距離を滑れないからと、4RUNの予定がおまけの1RUNプラスで5RUNに!

最後はガイドのとっておきの斜面なのか、結構高い稜線までヘリに乗せられ、ほぼピーク直下からの大斜面をドロップ。

 

対岸に臨むNZの山々に向かってのRUN。大自然を堪能しているといった感じ!

最後の最後に本日一番のパウダーをRUN!さすが地元のガイド、やっぱりいいところは知ってますね!!

最高の晴天と最高のロケーション。雪は少しひねくれた感じではありましたが、これもまた山。

とても気持ちの良い1日を過ごしました。

 

 


ちょいBC気分!

2015-07-21 14:22:08 | ガイド山行記録

さてさて今日は、明日に迫ったヘリスキーに備え、ちょっとBC的な感じのリマーカブルズスキー場へ行ってきました。

 

スケールは小さめですが、雰囲気はシャモニ周辺のよう!

 

雪はやはり少な目で、ところどころ岩が露出!!

ちょいモナカチックな斜面でした。

 

んー、コース外のラインもあるのでなかなか良いゲレンデでした!

 


2015-7-9~11 モンブラン縦走

2015-07-11 23:42:35 | 杉ちゃんのシャモニ便り2015夏!

ヨーロッパがすっぽりと高気圧に包まれたこの機をとらえ、ヨーロッパアルプス最高峰のモンブランンへ行ってきました。

ルートはモンブラン・デュ・タキュールからモン・モディ~モンブラン縦走そして下山はエギーユ・ド・グーテからニード。エイグル。

心配していたモンブラン・デュ・タキュウルのクレバスもどうにか通過できそうな気配。

9日にミディのロープウェーで上がり、コスミック小屋に宿泊。午後はテラスからのんびりとルートの偵察。すると下りてくるは下りてくるは。クレバスは大丈夫そう!

 

翌日は午前2時にコスミック小屋をスタート。真っ暗ななかすでにスタートしている一団が、タキュールにホタルのように群がっています。僕らもその一団に加わりました。

大きなクレバスを3つ越え、2時間30分ほどでタキュール。そこからモンモディーへとトラバース。

 

モンモディーの肩に出る雪壁は大分雪が少なくなり、下の氷が出ている個所も・・・。

しかし本日の核心は、肩を越えた後。そこからブレンバのコルへ至る雪壁はカチンカチンの氷壁へと変わっているでは!さすがにこのセクションはピッチを切ってスタカット。スクリューも3本ほど決めて慎重に越えていきました。

目の前にはすっかり日の光を浴びて鎮座ましましするモンブランが!

ヨーロッパ最高峰の頂きはもうすぐそこ!の、はずでしたが、本当の闘いはここからでした。

4000mをわずかに超えたこのころより、低酸素と気圧で体の動きがままなりません。頭もくらくら・・・。

風も少し強くなり、体感温度はマイナス5~6度か?ピッケルとロープを握る手がしびれてきました。

 

それでも何とか踏ん張り9時30分、4810mのモンブラン山頂へ。

360度の大パノラマは圧巻の大展望でした。

 

しかし、しかし、ここからがまた本当の闘い・・・。

長い長いグーテまでの下りの始まりだったのです。ボス山稜は思ったより傾斜もきつく、ところどころが細いナイフリッジ。落ちればまさに一巻の終わり。もちろんロープを付けての慎重なデッセント!

何とかグーテまで下ってはきたものの、高度障害と疲れで体はくたくた。さらにここからのグーテクーロワールは絶悪!はじめと終わりこそワイヤーの手摺があるものの、中間部は全くのフリーソロ。落ちたら最後、奈落の底行き間違いなし!

この日は時間切れでテートルース泊まり。

しかしおかげで翌日は、ニード・エイグルまでの道のりをエギーユド・ビオナッセイを眺めながらの心地よいハイキングを楽しむことが出来ました。

ニード・エーグルからラファイエまでのトラム電車からの車窓も絶景。

時間はかかりましたが、とても有意義な3日間となりました。

これで今年の夏のシャモニも無事終了。

明日12日に帰国の途につきます。みなさんご拝読ありがとうございました。

この他の映像はフォトチャンネルにもアップしてありますので、ぜひご覧ください。

では!