赤星さんの著書『風を切って走れ~小さな僕に出来る事~』を読み終えて・・・
主に、野球に対しての選手の心の持ち方、目指し方・・・
そして、赤星さんが野球道を歩み始めてからプロ野球選手という夢を叶え、
レッドスター・ベースボールクラブを立ち上げ、選手に懸ける想いも。
また、現在、中学野球の選手と接している私にとって、全部がとても興味深い内容で、
これから上での野球をする選手に是非読んでもらいたいなぁと思う1冊でした。
読みながら、赤星さんが伝えたいこと・・・に思わず赤線を入れながら読んでしまいました。
赤星さんが小学校時代、野球に専念してから今までの、努力と葛藤、体験があったからこその言葉がたくさんありました。
選手の心に届き、参考にしてもらいたいなと思う言葉を少し書き出したいと思います。
『負けからこそ学べることがある』
自分に負けない強い気持ちを持つことが大事。
後悔しないために中途半端にやらないこ事。
後悔しないために、とことんやりきる。
『失敗に強い人が力を発揮できる』
野球は「失敗のスポーツ」
失敗をする事は特別なことではない。
失敗を恐れない、失敗に強い選手がいい選手になれる。
いい結果を残すには、失敗を引きずらない。
精神的にも技術的にも、素早く切り替えができ、同じ失敗を繰り返さない人間が
3割打てるバッター・10勝出来るピッチャーになれる。
『やるべき事をやり通せば光が見えてくる』
まず、ひとりで挑んでみる。
それでも、どうにもならなかった時、本当に信頼できると思える人に相談してみることは決して恥ずかしくない。
『自分を知ることで成長できる』
それぞれの状況の中で、自分がどういうレベルにあるかを知り、自分を知るためには色々な人をよく見る。
予習がすごく大事で、相手を研究することも予習なら、自分の体をチェックすることも予習。
何か体に異常を感じたとき、どう対応するか・・・「休む勇気」も必要
『練習は、量も質も大事』
仲間と競い合い、自分を追い込むことは手段としても”目的ではない”
量をしっかりやった上で、その上に自分が置かれている状況やレベルによって
練習のやり方・内容をしっかり考えて。
『目標はあらかじめ高く設定しておく』
『いつもいいイメージを思い描く』 ・・・など、精神面の大切さが書かれていました。
また、仲間に対して・チームでの自分のあり方・接しかたの1番大事な「気持ち」のことについても書かれていて、
先日、倶楽部の卒団式で監督さんが、選手に贈られた言葉そのままのことが書かれていました。
監督さんが言われていた「気持ちを持つ大切さ」の”気持ち”の意味を改めて読み取ることができ、
選手にも、この”気持ち”の意味を忘れないで、上の野球をしてもらいたいなと思いながら読みました。
他にも赤線を引いた言葉はたくさんありましたが、これから厳しい世界で野球をする倶楽部の選手や球児たちに・・・
レッドスターズ卒団生の文章から・・・こんな言葉がありました。
『高校で野球をやっていますが、練習はきつく、しんどいことばかりです。
その時に、今どこかでみんなも頑張っているんやなとか、しんどいのは自分だけじゃない と思いながら練習をすると乗り越えられる』
みんな違う道に向かいますが、寒い冬も、暑い夏も一緒に辛い練習を乗り越えてきた仲間が、みんなどこかで同じ様に夢を掴むため頑張っています。
辛いときもあると思いますが、一緒に頑張ってきた仲間を思い出し、ぜひ、諦めず目標・夢を達成してもらいたいなと思います。
赤星さんからは・・・
『挑むことを途中でやめてしまったら、その目標を達成することは永遠にない』
『夢を超えて・・・夢に届いたあとには、その夢を超えていかなければならない』
という言葉がありました。
赤星さんは、残念ながら引退という辛い決断をされ、次のステップに進まれることになりましたが、この本を書かれたときは、こんな早く引退という決断をされることなど予想もされていなかったでしょう・・・
本の中でも引退に触れられていていましたが、もし引退しても野球に携ることがしたい・・・と。
赤星さんの夢・・・
レッドスターズの卒団生とプロの世界で一緒に野球がしたい・・・
それが叶うことはないのだと思うと残念です。
あの横浜戦の全力のダイビングキャッチ・・・そして引退・・・
赤星選手がいつも、どんなときも全力だったことを改めて本を読ませていただき感じましたし、
いつも、どんなときも全力だったから『悔いはない』という言葉になったのだと思いました。
プロ野球選手は終わってしまったけれど、次のステージでも、また全力で頑張っておられる赤星さんを見たいなぁと思います