隊長が、これまでに鑑賞した「映画 」を紹介するシリーズの第91作品目は、『レヴェナント:蘇えりし者』をお送りします。
『レヴェナント:蘇えりし者』(原題:The Revenant) は、日本では2016年4月に公開された、レオナルド・ディカプリオ (Leonardo Wilhelm DiCaprio ) 主演によるアメリカ映画。
デカプリオは、この映画で念願のアカデミー主演男優賞を、初受賞しました。
原作は、米国の作家 マイケル・パンク (Michael Punke) の小説。
監督は、メキシコのアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ (Alejandro González Iñárritu) 。
音楽は、坂本龍一とアルヴァ・ノト (Alva Noto)。
他の出演者は、トム・ハーディ (Edward Thomas "Tom" Hardy)、など。
あらすじ:1823年 アメリカ西部の原野、罠猟師ヒュー・グラス (レオナルド・ディカプリオ) は、森の中を偵察中に子連れ熊の襲撃を受けて瀕死 (ひんし) の重傷を負ってしまいます。
山越えには足手まといであると、置きざれにされたグラス。彼に付き添っていた仲間のジョン・フィッツジェラルド (トム・ハーディ) に息子のホークを殺され、グラスも土の中に埋められてしまいました。
かろうじて死のふちから生還したグラスは、息子を殺したフィッツジェラルドに復讐を果たすべく、大自然の猛威に立ち向かいながらおよそ300キロに及ぶ過酷な道のりを突き進んで行きます。。。
感想:この映画を初めて観たのは、今年5月 中国鄭州市からの帰途、中国南方航空の機内です 。
モニターは座席の前ではなく、機内の天井から吊り下げられていて、小さい画面でしたが、その強烈な映像に、固唾を飲んで見入ってました。
DVDで改めて観て、迫力あるシーンの連続に、観終わったあとに疲労感さえ覚えました。
極寒の川沿いで、狩猟をして毛皮を採取するグラスたちのチームが、先住民に不意打ちされるファーストシーンから画面に釘付けです。
まるでその場に居合わせたかの様にさせられる、カメラワークです。
グラスが、熊に襲われるシーンも臨場感があり、凄がったです。
『レヴェナント:蘇えりし者』を観る少し前に観た 『君よ憤怒の河を渉れ』 でも熊に襲われるシーンがあるのですが、明らかにぬいぐるみと分かる熊でした。
『君よ憤怒の河を渉れ』が公開されたのが、1976年。この40年間の映像技術の進歩の賜物ですね。
息子のホークが殺された時、吐く息でカメラが曇っているのを、そのままにして撮影したのも、臨場感を増しています。
予告編にもある、グラスが馬と一緒に崖の下に落ちるシーンも、まるで自分が落ちる様な感覚にされました。
そして、落下して死んだ馬の腹を裂いて、腹の中にグラスが裸で寝るシーンにも、彼の生き抜いて息子の敵を取るのだという気持ちが痛いほど分かりました。
最後のフィッツジェラルドとの死闘も、カメラのレンズに血しぶきが飛ぶという凄まじいものでした。
この映画が、第88回アカデミー賞で、デカプリオの主演男優賞だけでなく、監督賞、撮影賞を受賞したのが、納得出来る作品でした。
2023/4/3 追記:本作の音楽を担当した坂本龍一さんが、3月28日に71歳で死去されました。死因は明らかにされていませんが、2021年に直腸がんであることを公表していました。ご冥福をお祈りいたします。
==「映画」バックナンバー ==
http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/c/226e9f0193a60e6a012384176360666f
Film1~80 省略
Film81 2016/4/9 『あやしい彼女』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/777e1becc105c88284834785a124484b
Film82 2016/4/21 『スタンド・バイ・ミー』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/aea0e3d882f43407384541b431a374a3
Film83 2016/8/8 『夜叉』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/8099bc7c07950720fcb14998b1ee748d
Film84 2016/8/26 『炎のランナー』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/00bce7601a836a68c4817a1b78c588a4
Film85 2016/9/19 『ターミナル 』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/339394a576d6e936f964c467e4b18446
Film86 2016/10/17 『青天の霹靂』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/8bf6fa67456908dbf5c0f96529914a31
Film87 2016/11/6 『オール・ユー・ニード・イズ・キル』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/c7b44a24274790d625bbede27025cb7d
Film88 2016/11/14 『あの子を探して』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/a214c30203198fb23fe5268a4235fc75
Film89 2016/11/19 『ジャック・リーチャー NEVER GO BACK』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/72aea128f193821fb37a73fb6ca9fca1
Film90 2016/12/2 『君よ憤怒の河を渉れ』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/5dc3a91965d9abd9160ccb433defe98e
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます