隊長のブログ

元商社マン。趣味:ヒップホップダンス、ジャズダンス、日舞(新舞踊)、旅行、映画、スポーツ観戦。阪神タイガースのファン。

旅行記 第33回 『コロナ閑散下の秋田・角館・盛岡 3日間』 (その8)

2020年03月24日 | 旅行記

『コロナ閑散下の秋田・角館・盛岡 3日間』 (その7) ⇒ https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/d7cfd7e0a21acdebdd2bfd766c0d699e


旅の三日目の午後、岩手県盛岡市内の「岩手銀行赤レンガ館」の見学を終え、通りを北に向かうと右手に見えてくるのが「盛岡信用金庫本店」です。

 


この「旧盛岡貯蓄銀行」の建物は、盛岡出身の葛西萬司氏の設計で昭和2年(1927)に建てられました。1階から2階まで伸びる6本の太い円柱、花崗岩に施した石彫りのパターン、内部のステンドグラスなどが重厚感を与え、昭和初期のモダンな表現と近代的デザインの流れをくんでいます。盛岡市保存建築物に指定。


通りは左に大きく曲がり、再び真っ直ぐになる左手前に建つのが、「ござ九・森久(もりく)商店」です。新型コロナウィルス感染の影響でしょうか、通りには観光客の姿がありません。

 


 

「ござ九」は、文化13年(1816)創業の商家。江戸末期から明治末期の建物で、母屋と裏側の土蔵7棟、川べりの土掘は盛岡を代表する景観になっています。竹製品など日用雑貨の老舗として親しまれています。


 

その先の交差点に佇むのが、「紺屋町番屋」。大正2年(1913)に盛岡消防団分団として建築され、消防団第五分団の番屋として使用されていました。大正年間の木造洋風事務所建築の典型といわています。


 

交差点を左に曲がると、「中津川」に突き当たります。中津川は、北上山地の御大堂山や岩神山・阿部舘山などの沢を源流とし、盛岡市市街で北上川に合流します。 土手沿いに北に向かいます。


 

「上の橋(かみのはし)」が見えてきました。

 


長さ57メートル幅12メートルのこの橋には、日本最古級の青銅製擬宝珠(ぎぼし)が18個取り付けられています。

 

 


 

橋を渡った先のバス停から、盛岡市内観光に便利な循環バス「でんでんむし号」に乗車したのが14時6分です。料金は、均一で一回 100円。六つ目の停留所「啄木新婚の家口」で下車。

 


バス停近くの「啄木新婚の家」は、新婚の歌人・石川啄木が妻・堀合節子と、明治38年(1905)から3週間ほど暮らした家で、現存する盛岡唯一の武家屋敷です。入館は、無料。

 


啄木の随筆「我が四畳半」に、この頃のことが書かれています。

 

 


見学後に、岩手県道293号線を盛岡駅方向に歩き、「旭橋」手前を右に折れ商店街の「いーはとーぶアベニュー」に向かいます。ここでも、観光客の姿を、ほとんど見かけません。

 


通りの中ほど右手には、「光原社モーリオ」。光原社は、大正13年(1924)に宮沢賢治の童話集『注文の多い料理店』を発刊した、小さな出版社からスタートし、現在では東北の手仕事や日本諸国の民窯の器などを扱う民芸品の聖地として知られています。「モーリオ」では同社のヒット商品 “くるみクッキー”、お蕎麦、かりんとうなど岩手県の食品、東北地方の荒物、南部鉄器などを取り扱っています。

 


通りを挟んだ反対側にある「光原社本店」。本店では、漆器各種、家具などを販売しています。

 


本店裏の敷地には、「注文の多い料理店出版の地」の石碑が。

 


敷地の一番奥の先には「北上川」が悠々と流れていました。

 


「光原社可否館」に入店したのが14時50分頃。店内は、狭いが静かで落ち着いた空間になっていました(撮影不可)。頂いたのは、ブレンドコーヒー  550円(税込)。尚、同店の住所は、盛岡市材木町2-18。電話番号  は、019-622-2894です。

 


一時間弱、雰囲気のある場所で時を過ごし、293号線沿いの「材木町南口」停留所に向かいます。15時47分発の「でんでんむし号」に乗り、二つ目の終点「盛岡駅東口」に到着したのが、16時少し前です。


同駅17時7分発の「はやぶさ117号」まで時間があるので、「駅ビル・フェザン」内を散策します。1階にある盛岡名物 ”じゃじゃ麺” の「白龍(ぱいろん)フェザン店」を覗いてみます。メニューの値段は、お昼に食べた本店と同じでした。

 


 

★ 続きは、『コロナ閑散下の秋田・角館・盛岡 3日間』 (その9:最終回)で ★

 


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