隊長の地元:東京都文京区内や近隣を散策する「街歩き」シリーズの第112回は、『御朱印巡り 「寛永寺 開山堂」』を、お送りします。
1月13日 (水) に、東京都台東区上野桜木一丁目にある「寛永寺 開山堂(かんえいじ かいさんどう)」の御朱印を拝受しました。
寛永寺の正式名は、「東叡山(とうえいざん)寛永寺円頓院」。寛永2年(1625)に、徳川幕府の安泰と万民の平安を祈願するため、江戸城の鬼門(東北)にあたる上野の台地に、「慈眼大師(じげんだいし)天海(てんかい)大僧正」によって建立されました。
現在、寛永寺の御朱印を頂けるのは、「根本中堂」、「開山堂(両大師)」、「清水観音堂」、「不忍池辯天堂」、「パゴダ(釈迦如来)」、「パゴダ(薬師如来)」、「浅間山観音堂」、の七印です。
当日、「寛永寺 根本中堂(こんぽんちゅうどう)」の御朱印を拝受 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/7c7931580f2a9a64f3ab891cf674221e し、『黒田記念館で「湖畔」を鑑賞』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/f5f6cf1edccf8163b6b7e5967cffe481 した後に、「東京都道452号神田白山線」を「東京国立博物館」の敷地に沿って東に進みます。
黒田記念館を出て、信号を渡った角にあるのが平成16年(2004)に廃止された京成電鉄「博物館動物園駅」の出入口です。
同館から約8分で、開山堂の山門前に到着。
開山堂は、東叡山寛永寺の開山である「慈眼大師天海大僧正」と、天海大僧正が尊崇していた「慈恵大師(じえだいし)良源(りょうげん)大僧正」をお祀りするお堂です。創建は正保元年(1644)で、前年に亡くなられた天海大僧正を祀る「開山堂」でしたが、後に寛永寺本坊内にあった慈恵堂(じえどう)から慈恵大師像を移し、慈恵・慈眼のお二人のお大師をお祀りしたことから一般に“両大師(りょうだいし)”と呼ばれ、庶民に信仰されています。
山門から入った境内の右手にある「阿弥陀堂」。
堂内に安置されている、左側から「地蔵大菩薩」、御本尊の「阿弥陀如来坐像」、「虚空蔵(こくうぞう)菩薩坐像」、の三尊像。
阿弥陀堂の左隣にある「手水舎」。
水盤の上の見事な「龍頭」。
境内西側敷地の奥にある「本堂」は、平成5年(1993)に再建されたものです。
新型コロナウィルス感染防止のためでしょか、「鰐口紐(わにぐちひも)」に手が届かない状態で、鰐口を鳴らすことが出来ませんでした。
参拝後、本堂内右側の窓口で御朱印を拝受しました。御朱印帳へ直書きではなく、書き置きでの御対応でした。納経料:500円。
御朱印は、右側に「奉拝」の文字と参拝日、中央に「厄除 開山 両大師」の文字、左側に「上野 輪王寺門跡」の文字が、墨書きされています。
尚、拝受した御朱印の数は、これで八十三印になりました。詳細は、こちらの「御朱印巡り」記事一覧をご参照下さい⇒ http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/e23a591aa7b880a9e451c519dc5e14a5
本堂手前右側の鐘楼に懸かる梵鐘は、慶安4年(1651)の製作だそうです。
現在は使用されていない古井戸。
境内西側の本堂と、東側の「輪王殿(りんのうでん)」の間
にある「幸田露伴(こうだ ろはん)旧宅の門」。この門は、明治の文豪幸田露伴(1867~1949)の旧宅の門で、谷中(やなか)にあったものを移築したものです。
瓦葺の簡素な腕木門で、柱や梁、垂木など全て丸太造りで、明治期のしもた屋(仕舞屋)の風情をよくとどめています。露伴は下谷(したや)生まれで、代表作「五重塔」(1893)の主人公「のっそり十兵衛」は、現・「寛永寺根本中堂」を手がけた大工の棟梁をモデルにしたものだといわれています。
斎場として使用されている輪王殿。
輪王殿の手前に建つ門は、西隣の東京国立博物館敷地から移築した「寛永寺旧本坊表門」(重要文化財)です。
この門は、切妻造り本瓦葺、潜門付きの薬医門。
門を出て、「上野公園通り」を「上野駅公園口」に向かいました。
徒歩7分ほどで、「公園口北側ロータリー」に到着。「上野公園通り」、以前は「中央通り」から「上野駅公園口駅舎」前を通って「東京都道452号神田白山線」までの一方通行でしたが、「公園口」の移設工事に伴い、改良工事を行い、北側と西側にロータリーを造り、2020年3月20日から通り抜けが出来ない様になりました。
上野駅公園口も、旧駅舎から約100m北側に新しい駅舎を建設し、同日から共用開始されました。
ロータリーの完成と新駅舎の件は、ニュースで知っていましたが、実際に目にしたのは、この日が初めてでした。
新駅舎の2Fは、展望テラスと店舗になっていてます。
展望テラスから、「東京文化会館」方面を望むと、信号機と歩道も廃止され、駅から上野動物園方向へ完全歩道化をになった様子が分かります。現在のコロナ禍では、公園内各施設への来場者も少ないですが、コロナ収束後に人出が回復しても、安心して歩けるようになりました。
南側ロータリーからの新駅舎の眺め。
こうして、この日の「鶯谷駅」から「寛永寺根本中堂」、「黒田記念館」、「寛永寺開山堂」を巡る散策を終えました。
==「街歩き」バックナンバー==
http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/c/c2c437caab6ac1e2be19246ef261eea9
第1回~100回 省略
第100回 2020/6/10 『御朱印巡り「明治神宮」』(その2) https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/6c2d20458adf660ca35ec0cde91889d9
第101回 2020/6/16 『文京区と春日局』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/ab71232f54d0d2075ff62c414f3fe097
第102回 2020/7/27 『御朱印巡り「愛宕神社」』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/d3c3b38264bc2a9b3e7ca43d111c5707
第103回 2020/8/1 『御朱印巡り「虎ノ門 金刀比羅宮」』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/af70306d6fc6a3a95294c42ba3e16a41
第104回 2020/10/6 『TSUWANO T-SPACE(島根県津和野町東京事務所)』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/20c0404ec75a382788a3684a7193331a
第105回 2020/11/15『秋の深大寺と神代植物公園』(その1) https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/366adefa5e41888e0ac68db29c261227
第105回 2020/11/19『秋の深大寺と神代植物公園』(その2) https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/c33b47be4f05b78b1a48a74a37f8f720
第106回 2020/12/20『御朱印巡り「赤城神社」』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/6fb137d4690fb456b61447e31f56b432
第107回 2021/1/6 『上野の森美術館から寛永寺へ』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/7b9da20c531816a9ffcf495087003459
第108回 2021/1/11 『御朱印巡り「大國神社」』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/2be39137e5724cd2ac128dbede3ee999
第109回 2021/1/16 『御朱印巡り「駒込 妙義神社」』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/c843b507851e4455617774d6c12e7025
第110回 2021/1/20 『駒込から巣鴨へ初詣の途』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/f26ee7581a48696ff781850554cd4a07
第111回 2021/1/27 『御朱印巡り「寛永寺根本中堂」』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/7c7931580f2a9a64f3ab891cf674221e
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