代替医療の研究

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タイ式マッサージの歴史

2010-05-29 15:28:31 | タイ式マッサージ
タイ古式マッサージの歴史

今日は少しアカデミックにタイ式マッサージの歴史についてのべてみたいと思います。
日本は古く中国や韓国に学び遣唐使なるものなどは、当時盛んに仏教を中心に文明を取り入れていました。
その中国はまた遠くインドの文明の影響を受けていました。
そしてまた、タイにおいてもインドや中国の影響を受けていたわけです。 


タイ、またはサイアムは、インドと中国の間に位置する東南アジアに存在する国である。 古代より、インドと中国を結ぶ、船による輸送などの行き来がタイを経由して行われていた。

タイは、商人たちがモンスーンを避けるために常に避難所としても利用していた国である。品物だけでなく、文化や医学的な実践も交換されていた。

それゆえに、タイ・トラディショナル・マッサージや多くの医学的実践は、サイアム式、インド式、中国式が融合されており、他のアジア諸国の影響も受けている。

その大まかな歴史は以下の通りである。
1455年

アユタヤ王朝時、バロマトリロカナット王のもとでマッサージ分野が確立された。

1661年



タイ王立法廷所のフランス人弁護士、サイモン・ド・ローベレ氏が最初の国際的なタイマッサージについての覚え書きを記した。
1767年



アユタヤ王朝はビルマ軍に略奪され、医学文献、マッサージ文献は全て焼かれてしまった。
1831年



ラマ3世は、国中の医学的なもの、マッサージに関する全ての伝統的古代知識を収集し、ワットポーに保存するように命じた。これらの中には、医学的実践、薬草薬、マッサージ教本などが含まれる。また同時に、80のヨガ像とルーシーダットンと呼ばれるストレッチ像を造らせた。
1906年



ラマ5世はシリラート病院や医学学校で教えられるよう、全ての古代文献を現代のタイ語に翻訳するように命じた。この医学教本は“タムラ・パサード・ソンクロ・チャバップ・ルアン”と呼ばれる。これには、全ての医学関係の文献とマッサージについてが含まれている。
1955年
タイ・トラディショナル・マッサージ医学校がワットポーに創立された。当初は、タイ医学、薬学、助産婦学の3つが教えられた。タイ・トラディショナル・マッサージ・スクールは、後1962年より確立され、現在でも世界中から多くの受講生を得ている
タイ古式マッサージの創始者シバゴが仏教僧集団の筆頭医師だったこともあり、仏教との関係は非常に深いです。タイは仏教国として知られています。今日でもタイ人はことあるごとに『ワッ(ト)』と呼ばれる仏教寺院に足を運びます。かつてはこの『ワット』こそが庶民のコミュニケーションの場の中心でした。『ワット』は仏教の教えを説く場所であると同時に、『ワット』によってはマッサージを教える所でもあったのです。西欧医学が入ってくる以前は病人は『ワット』に足を運び、僧侶にマッサージの手法を相談したそうです。

現在でもタイ古式マッサージの総本山は王宮近くの涅槃で有名な『ワットポー』に置かれています。ここでは昔と変わらずタイマッサージについて教えています。ちなみに外国人にもその門戸は開かれています。タイは仏教国ですから生活のいたるところで仏教が関係しています。タイに来られる機会があるのなら、『生活と仏教』という視点でタイという国を見渡してみると面白いかもしれません。

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