なごり雪 / イルカ
汽車を待つ君の横で僕は
時計を気にしてる
季節はずれの雪が降ってる
東京で見る雪はこれが最後ねと
さみしそうに君がつぶやく
なごり雪も降る時を知り
ふざけすぎた季節のあとで
今春が来て君はきれいになった
去年よりずっときれいになった
動き始めた汽車の窓に顔をつけて
君は何か言おうとしている
君の唇がさようならと動くことが
こわくて下をむいてた
時がゆけば幼い君も
大人になると気づかないまま
今春が来て君はきれいになった
去年よりずっときれいになった
君が去ったホームにのこり
落ちてはとける雪を見ていた
今春が来て君はきれいになった
去年よりずっときれいになった
作詞 作曲 / 伊勢正三
1975
■ 昭和譜心 ■
多分
この季節に
この曲を聴きながら
このブログにアップをするため
この 「昭和譜心」 というカテゴリーを作った
昨年も、一昨年も、その期を逸した
この季節にだけ湧き出る
「なごり雪」 という
想い出
第五大成丸