シニアになって、今一度「ムーブメント」を感じる旅に出てみようか
懐かしい薫香が
鼻頭を撫でてゆく
僅かに濁ったスープが
一層、郷愁を誘う
邪魔をされたくない
その思いで麺と具に囁く
今日は主張無しで!と
ラグの詩
何のことは
無いんやけどな
何や、ここ来ると
穏やかな気分になる
居心地のええ場所
大切な時間やな
ラグの詩
画に描いたような
トスカーナの遠景が
堪らなく好きだ
美しいだけでなく
自然という賜の中で
人々が坦々たる生活をし
木々と共に閑やかに息吹く
その姿をぼんやり味わう
そして、今日もまた
大地は暮れなずむ
ラグの詩