和色ムーブメント

シニアになって、今一度「ムーブメント」を感じる旅に出てみようか

虚ろな目の女 / ラグの写真詩

2021年06月26日 | ラグの写真詩
都会ビル群の狭間
ディープな路地裏に
カサついた女がひとり
行きつけの店なのか
熟れた様子でドアを叩く
ママに軽く挨拶して
店内を舐めて出て行く
男を追う虚ろな目が
堪らなく印象的だった
女は夜明けを待たず
街からフェイドアウト
残り香だけが漂って
翌日、女を探したけど
残り香だけが漂って
次の日もその次の日も
残り香だけが漂って

ラグの詩