ラグの「素直に生きれば人生は楽しい」

主に人生の歩き方について「人生お弁当箱診断」など
以前のブログ名:和色ムーブメント

赤い海 より 青い海 ?

2009年02月10日 | 二升五合




 ① 価値/価格 が高い低価格路線の飲食店
 ② 大商圏型の飲食店(専門店)
 ③ ライフスタイルを提案する飲食店



前回、
① について、私なりの持論(自論)を展開しました。しかし決して、世の中の流れに
逆行しようというものではありません。ただ、一つの考え方ができる一方で、必ず
側面や背面で対比する考え方が芽生えるということです。
( やっぱ、天の邪鬼かもしれませんね ・・・ なかなか成長できませぬ )

そんな天の邪鬼な私が、気になっているのは、“古い考え方で物事を捉えていては
ジリジリと後退(衰退)してしまう” という見地で、若い君が業界を支えてきた世代の
意見を全て無視して、早急な改革で今までの流れを180°変えてしまうほどの勢い
で走る業界の姿があります。そして、その若い君もほとんどが、数年もしないうちに
同じパターンにハマり、気づけば次の世代に取って代わられることになるのです。
( ○○年前、私も若かった。そして、今は ・・・ 苦い経験と辛い体験だけが ・・・ )

世代交代と言えば聞こえは良いのですが、業界を大きく見れば、その場その場の
自転車操業状態なのかもしれません。業界変革という意味では素晴らしいです。
ただ、その一時の考え全てを 「正解」 としてしまえば、きっと大きな落とし穴に ・・・
( 「フードビジネス」 を語る前に、日本の 「食文化」 を担っていることも意識せよ! )


「ブルー・オーシャン戦略?」

② と ③ に関しては、近年、企業が閉塞感打開や勝ち残りのため追い求めている
「ブルー・オーシャン戦略」 の目線なのでしょうか。このコンサルタントの方の本意は
わかり兼ねますが、いつまでも競合他社(他店)とのベンチマーキングに資源を投入
する戦略で行っている無駄な闘いをやめて、「バリュー・イノベーション」 を高める
ことに注力すべきだという考え方だと感じます。これに関しては、前回の私の考え方
“自身の器を自身で強化しろ!” も、ちょっとだけ掠っているような ・・・ (苦笑)
( 自社なりのロジックを持って、オリジナル戦略で勝負できる環境が増えてほしい )

常に、叩き合い、傍若無人な潰し合いも日常茶飯事、スパイをも使っての情報の
奪い合い等々で、真っ赤に染まってしまった赤い海(レッド・オーシャン)にいつまでも
浸かっていないで、誰もいない綺麗な青い海(ブルー・オーシャン)に行きませんか?
というメッセージだろうと思います。誰でも “青い海” には憧れますが ・・・
( “あとは、お金を持って相談にきてください!” って、コンサルは旅行会社かい? )


「大商圏と小商圏」

商圏に関しては、「大商圏」 と 「小商圏」 の実質的な定義、また、「専門店」 という
括りだけでは、どの範囲の業態区分を指すかが不明ですので、全ての業界人が
明確にイメージするのは難しいと感じます。そこで例題が挙がってくるわけですが、
その例題の一つの要素や言葉(単語)に、自身が関わっている業態が引っ掛かって
いれば、何となく反応してしまう(勘違いしてしまう)のも世の常です。例えば、本屋で
“これからのカレー専門店はここがポイント!” といったコピーが本の表紙を飾れば、
カレー屋さんなら皆が反応するのではないでしょうか。
( ※ こんな本が某有名コンサル会社から出ている訳ではありません。 )

しかし、この 「専門店」 という表現は、昔の業種に近い業態の区分表現ではなく、
限りなく 「コンテンツ」 を極めていくような業態の枝区分だと感じます。それをまた
ひと括りで、「専門店=大商圏」 という表現は誤解を招くおそれがあります。実際、
“うちは20年以上昔からカレーの専門店を下町でやっていて、お客のほぼ100%が
近所の人で常連さんです。” というお店もあるはずです。もちろん、このコンサルの
方は 「=」 とは言っていません。今後の有望な業態として 「大商圏型の専門店」 が
あるという表現です。しかし、困った時は “藁にも縋る” と言います。そこは押さえた
上でコンサルティング業務をしてほしいと感じます。
( ※ あくまでも例題で、直、この某有名コンサル会社のことではありません。 )

有形/無形、ハード/ソフトを問わず、「コンテンツ勝負」 の時代だと感じます。
そういう意味では、「大商圏」 が有望とは言い切れません。大手企業が投資して
短期での事業展開を目指すという意味なら、それはそうなのでしょうが ・・・ 。
上記でも挙げましたが、「バリュー・イノベーション」 を高める、いわゆる、差別化と
低コストを同時に実現するという発想と実行が必要です。
( 必要なものはより必要とし位置づけ、不必要なものは迷わず不必要とせよ! )

自社(自店)にあるどのコンテンツを引き出すか、そして、どういう表現でその存在を
知らしめるかが重要だと感じます。まだまだ、時代的に 「小(企業)」 が 「大(企業)」
を喰うのは難しいかもしれませんが、“柔よく剛を制す” という発想が事業でも結果
として証明される時代になることを私は期待しています。ただ言えることは、ひと昔前
にあった “ソフトの時代” というような大きな枠で曖昧な表現では、世の中は靡かなく
なっていることは事実です。“いかに、消費者(顧客)のハートを掴むか” です。いや、
“いかに、供給側(店側)がハート(本質)を売るか” という時代なのかもしれません。
( 需要と供給がぴったり一致すれば、無駄がないということを再認識できる時代だ! )

またまた、② で終わってしまいました。 ③ は次回に ・・・



「二升五合」

どうすれば客が増えるのだろう?
それだけ考えれば良かった時代もあった

今は ・・・ 
何も変わってはいない
ただ、

客が 増えたり
客が 減ったり

それが
お店への評価だということを
もっと深く
もっと、もっと深く
考えてみる必要はあるのでは ・・・

第五大成丸



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