小豆島探訪 【 二十四の瞳映画村 】

「二十四の瞳映画村」
ここは観光のみの目的で訪問しました。（一日一ヶ所 「観光」 に ・・・）




昼食のあと、
またあちこち見ながらゆっくりルミオンを走らせましたので、この映画村に着いた
頃には少し陽が傾きかけていました。その時間のせいでしょうか、これから入る
人より帰り仕度の人の方が多いようです。来場者はカップルや家族連れの方々も
いらっしゃいますが、やはり、年配の方が多かったような気がします ・・・ 。





昭和62（1987）年、
田中裕子 主演で製作された映画 「二十四の瞳」 のオープンセットを
町の人々が保存して、現在、この施設を映画村として維持運営されています。





「キネマの庵」
という施設があります。50年～60年代の日本映画のポスターや写真を展示して
います。懐かしい銀幕のスターたちのポスターやスチール写真も展示しており、
今後増えるであろう団塊の世代の観光客を当て込んだ演出とも捉えられます。
世代的に少しタイムラグのある私には微妙な館でしたが ・・・ 。





コスモス（秋桜）が綺麗に咲いて風に靡いていました。その横には、先生と12人の
こどもたちの銅像（「せんせ あそぼ」 という作品）のスペースがあります。屋内に
展示品コーナーを設ける施設が多い昨今ですが、やはり、こうして屋外で見られる
オブジェ的な展示像は存在感があっていいものですよね。





「松竹座」
というこの建物の中では、「二十四の瞳」 が上映されています。そう、映画館です。
入ってみましたが、中はそこそこ広かったです（78席あるそうです）。観覧されている
方は ・・・ 2名でした。私たちも少し覗きましたが、時間の都合で残念ながら座って
観ることはできませんでした。2階は 「凧」 の展示スペースになっていました。





その
松竹座の2階からの眺めです。写真は2枚だけですが、この映画村全体を
見渡すことができ、なかなかの眺望ですよ。映画村の中には小豆島の特産品
などを扱うお土産屋さんもあり、年配の方々なら “半日ゆっくりツアー” というのも
有りだと思います。実際にそういうカップルもいらっしゃいました。





海際に
校舎が建てられていました。撮影で使われたボンネットバスも展示していて、
なかなか雰囲気があります。この映画村が出来て、もうだいぶ月日が経っていると
思います。その時間の経過が、それぞれの建物をこの地に馴染ませて、何となく
当時の様子に近い雰囲気を醸しているのかもしれません。島独特なのですが、
時間の流れが緩やかで、人々の物腰も柔らかく ・・・ そんな空気がゆっくり流れた
風情の豊かさが漂っています。到底、当時の子どもたちの境遇や気持ちにまでは
至りませんが、自分自身の子どもの頃を懐かしみ、忘れていた何かを想い出す
には十分な時間でした。





これは、
昭和29（1954）年、高峰秀子 主演の 「二十四の瞳」 です。監督は 木下 恵介、
もちろん、原作は 壺井 栄 です（ 映画村内に記念館がありました ）。1987年の
田中裕子主演の映画（リメイク版）は観ていませんが、この一作目のモノクロ版は、
学校で鑑賞したような記憶があります（ 学校から映画館へ行ったのかも ・・・ ）。





映画村の向かいに、
「岬の分校」 が本当にあった場所まで行くバスが停まっています。これもボンネット
バスです。映画村に入場する際、私はこのバスが撮影に使われたものだと勘違して
しまいました。（ 中で運転手のおっちゃんが休憩していました ）紛らわしい・・・！





何故か、
映画村とは違い、物悲しさを感じます。
実際に当時、この場所で大石先生や子どもたちが過ごしていたかと思うと ・・・





改めて、
戦争が無意味で、平和が素晴らしいと感じた一日でした。昔の人々の歩んだ道を
無駄にせず、親から子へ、子から孫へと、未来に平和な日々を渡してゆければ
良いでしょうね ・・・ 。 さあ、陽が暮れてきました。宿へ向かいましょう！

「二十四の瞳映画村」

　■ 所在在　香川県小豆郡小豆島町田浦
　■ 電話　0879-82-2455
　■ 営業　9:00 ～ 17:00　（無休）



■　小豆島探訪　【 姫路～福田 】
■　小豆島探訪　【 創作料理 野の花 】
■　小豆島探訪　【 二十四の瞳映画村 】
■　小豆島探訪　【 島宿 真里 ① 】
■　小豆島探訪　【 島宿 真里 ② 】
■　小豆島探訪　【 島宿 真里 ③ 】
■　小豆島探訪　【 島宿 真里 ④ 】
■　小豆島探訪　【 島宿 真里 ⑤ 】
■　小豆島探訪　【 醤の郷 ① 】
■　小豆島探訪　【 醤の郷 ② 】
■　小豆島探訪　【 オリーブ百年祭 ① 】
■　小豆島探訪　【 オリーブ百年祭 ② 】
■　小豆島探訪　【 寒霞渓 】
■　小豆島探訪　【 島旅のすすめ 】