ラグの「素直に生きれば人生は楽しい」

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あのリストランテが岡山へ ・・・

2009年12月04日 | こんたく堵




「不器用な職人」

大阪福島でイタリアンのお店をやっている後輩Mから久々に連絡がありました。
“年末で店閉めることにしました” という報告です。独立して何年経ったのか ・・・
小さなお店ですが、一時はイタリアンブームもあってか、異常なほどメディアに
取り上げられた繁盛店です。根強いファンに支えられ、今もそれなりに繁盛して
いるようです。ですから、もちろん “赤字での撤退” という訳ではありません。

元々、我が道を行くタイプのMなのですが、私と知り合った(Mが高校生)頃は
家計のため?夜遅くまでアルバイトをしていました。卒業後は、大好きなバイク
レースのため、定職の仕事には就かずフリーであちこち渡り歩いていたと記憶
しています。その後、“料理の道で飯を食う” ことを決心したという報告があるかと
思えば、すぐさま単身、何のツテもないイタリアへ渡って武者修行 ・・・ 目ぼしい
レストランにアポなしでいきなり飛び込み、“雇ってくれ!” と職を求めてみたりと
それなりに苦労はあったのでしょうが、2年余りで数ヶ所のレストランを回って、
良い勉強にはなったようです。

帰国してからは、数軒のお店でシェフを経験して独立したのですが、Mの料理は
派手なイタリアンではなく、イタリアの伝統的な基本料理や田舎料理がメインです。
そこにMのこだわりとポリシーがあったのだと思います。そして、大きな店からの
誘いや支援の話もあったのでしょうが、若いスタッフを雇い入れて店を大きくして
店舗数を増やす、あるいは料理監修、プロデュースといったビジネスには、興味
を示さず、自分が作った料理を自分のお店でちゃんと提供することにこだわった
ヤツです。今時の業界人ではありません。非常に不器用な職人だと私は思います。


「等身大の模索」

Mとは知り合って30年近くなります。
紆余曲折はありましたが、目標であったろう “自分の城(お店)を持つ” という
ことは達成し、それなりに業界では名も売れたはずです。しかし、2~3年前から
徐々に、“街場でこのまま店を続けることには魅力を感じない” といった内容の
話が会うたびに多くなっていました。丁度、私自身も同じような感覚に見舞われて
いましたので、お互いに将来への再展望(チェンジ)を話すようになっていました。

これまでの仕事に対して、無理したり誤魔化したりしていた訳ではありませんが、
少しずつ、少しずつ、本当に目指していたものと現実が違ってきたということが
自分の中で消化できなくなり始めたということです。私とMは、経験を積み、歳を
重ねれば重ねるほど、等身大の新たな自分探しがしたくなるタイプのようです。
要は、等身大の自分で再勝負してみたくなるということです。今まで積み上げて
きたものに頼って余生を過ごす、といったことを目標にしたくないという中年男の
悪足掻きかもしれませんが ・・・ 。( 特に、私は ・・・ )

Mのお店は年内(たぶん12月30日まで)、今まで通りの営業をして閉店します。
年明けの1ヶ月ほどで店舗の整理と処分をして、その後、岡山を目指すそうです。
まだ詳しくは聞いてませんが、土地(畑)付きの古民家に移り住み、野菜作りをし
生活基盤を整えるようです。当初、生活と情報収集の為に岡山の街場へ働きに
行くことになるかもしれませんが、なるべく早く、その古民家を改装、あるいは増設
して、前の畑で採れた野菜を使った料理が提供できるレストランを開店させたい
という考えでした。どんなLOHASなレストランができるか楽しみです!
( Mでなければ、“私にプロデュースさせてくれ!” と言うのですが ・・・ )

いずれにせよ、今、私にできることは陰でMを応援することです。
“頑張って!” と言葉を掛けることぐらいです。もっと、私に力とお金があれば、
大きな支援をしてやれるのですが、まあ、それはそれでMが嫌がるでしょうが ・・・ 。



■ こんたく堵 ■

人それぞれ 考え方があり
人それぞれ 生き方がある

今の時代
個人的なこうした思想
随分と尊重されるようになった

しかし、
立場ある人間が発すれば
まだまだ誤解を招くことがある

そして、
お堅い組織なら、降格、左遷
或いは解雇の可能性すらある

社会の中、特に組織の中で
“等身大の自分を見つけること”
それは、至難の業である

ちゃんと “コンタクト” しなければ ・・・


第五大成丸



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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
楽しそうですね! (第五大成丸)
2009-12-08 02:52:54
>さいさいさん
 
楽しそうですねぇ~。
最近は、ほったらかしというか ・・・ 乗りっぱなしというか ・・・
ルミオン触ってやってないですゎ。洗車も長~いことしてませんし ・・・ 。
 
※ 前回の情報、モデルチェンジではなく、マイナーチェンジのようで ・・・ ( 未確認です )
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ルミちゃんを微調整しました。 (さいさい)
2009-12-07 19:51:36
昨日しました。
シートの高さ上げて、ハンドル少し上げて手元に近づけて、シート少し倒して…

いや~、改めていいです。
しかし、今までいかにそんな事気にせんと乗ってたんかも…。(汗)
かっちょ悪いっす…。
返信する
こんな生き方でええのか? (第五大成丸)
2009-12-06 22:08:48
> さいさいさん
 
おもしろいかどうか分かりませんが、
飲食業界に携わっている人間は変わりモノが多いのは確かです。
というか、変わっているからこの業界を選ぶのかもしれませんが ・・・ 。
 
そう言えば、今は一般のサラリーマン家庭でも離婚が増えていますが、
昔は、ダントツで離婚率が高い業界だったのではないでしょうか。
私が結婚した当時に在籍していた心斎橋の店舗(居酒屋)では、
スタッ20名で結婚経験者10名、そのうち離婚経験者が8名でした。
あり得ませんよねェ!! ちなみに、私はまだ一度も別れておりません。( Mは ・・・ )
ただ、最初の10年、新しいお店に入っては辞め、入ってはまた辞め ・・・
結局、20店舗ほど渡り歩きました。
( 若い頃は、クルマや彼女より多く乗り換えてましたわ! )
 
裏を返せば、
いつまでも子供っぽく夢を見たり、自分の好きな事に没頭したい、
また、イヤなものはイヤ、キライなものはキライという
身勝手な言動を平気で繰り返す人間の集まりなのかもしれません。
まあ、さいさいさんの仰る “おもしろい生き方” というように
世間の皆さんが見てくれれば楽なんですが ・・・ 。
 
ルミオンですが、
モデルチェンジ(12/22発表、来年1月発売)するという噂が ・・・
燃費向上?カラー増やして?顔面もおとなしく?リアシートは
ベンチタイプになるとか ・・・ チップアップ機能低下するかもです。
今回のMC、誰もが気にしているコンテンツはキッチリ押さえおき、
逆に、マニアックな要望や使用機会の少ない機能は抑えてコストを下げる。
要は、“売れるクルマ” にしようということかもしれませんねぇ。
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大成丸さんといいMさんといい… (さいさい)
2009-12-06 19:41:05
世の中には実に私の知らないおもろい生き方をされている方がおられるんですね。
私にはそんな勇気はありませんが、読ましてもらって元気をもらいました。

PS やっと、二回目の銀ルミちゃん乗車でした。
やっぱ、街乗りいいです。
チップアップの機能の微調整してより運転しやすくなりました。
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右脳と左脳 (第五大成丸)
2009-12-05 11:19:36
元に戻すのは “気持ち” の面です。
初めて、視た・聴いた・嗅いだ・味わった・触った時 ・・・
人間の五感が本能的に反応した時の気持ちに常に戻るという意味です。
特に、芸術面など右脳を使うような物事に対してということになります。
 
逆に、ルーチンワークなど日々繰り返す仕事面では少し異なります。
よく、「0からのスタート」 や 「1からやり直す」 という言い方をしますが、
私は年齢や経験にもよると思いますが、40代 50代 のオッサンが
0から 1から は有り得ないと思っています。少なくとも 5から 10から です。
どのような環境に変わっても、“まず、最初のこの部分は変えない” という
左脳発動の位置が基本だと思います。
 
仮に、kantaro さんの動画作成においても、
作業を始める前の用意・段取りは、これまでの経験で、これをこうして
あれをこうすれば、無駄なくスムーズに進むというパターンがあるはずです。
そのパターンが5とか10なのです。しかし、それを超えた作成過程にまで
パターンを作りだすと ・・・ もうそれはルーチンワーク化している仕事に
近い作業だということです。そうなれば、面白味や新しい発見ができにくい
状態にハマってしまいます。そして、いつしか限界を感じてしまう ・・・
( ルーチンワーク化していませんか? )
 
“楽しむ” “楽しませる” ためには、常にこれらのバランスが必要です。
私が携わっている飲食業界もそうです。料理人が左脳だけでモノを
考えるようになればおしまいです。常に基本に返って右脳を動かして
新たな発見をし、困難にトライしてほしいものです。という話なんです。
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再発見 (kantarooka)
2009-12-05 08:38:28
以前の日記のコメントで第五大成丸さんが私にもう一度動画を作り始めた頃のように・・・ということをおっしゃったのを思い出しました。

動画も作り続けていると「コツ」を覚えて、狙いを覚えてとなっていきます。

ただ変化は勇気が必要でなかなか元に戻ることは大変です。

小心者は今を続けていくんですよ。
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