ラグの「素直に生きれば人生は楽しい」

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デジャヴな記憶

2007年10月19日 | 昭和懐古


気になっていた映画 「デジャヴ」 を観ました。

但し、映画館でなくレンタルDVD ・・・ どうも、昔から “映画館” が苦手。
小さい頃、夏休みの子供映画祭り?とかに連れて行ってもらった時、
たぶん、すし詰め状態だった映画館の空気にトラウマができてしまった
のだと思います。熱気ムンムン狭い座席で隣の人に気を使いながら暗い
館内で皆がスクリーンに向かって同じ姿勢で1時間以上じっとしている
閉塞感が堪らない ・・・ 。

映画自体は非常に好きです。特に、洋画でサスペンスものを観ることが
多いのですが、最近のシネコンなどではネット予約もできますし、大きな
箱(劇場)ではなく、小さめの箱で座席も比較的ゆったりとしてきましたので
映画館に行く回数も増えました。ただ、わざわざ行くのが億劫で、レンタル
(DVD)で済ますことが多いのは事実ですが ・・・ 。




       『 DEJAVU (デジャヴ) 』

個人的に好きなタイプの俳優デンゼル・ワシントン(ダグ・カーリン役)
主役の映画ですが、ストーリーや映画の出来映えよりも 「デジャヴ」
という現象に興味がありレンタルしました。

「デジャヴ(既視感)」 とは、
実際は一度も体験したことがないのに、すでにどこかで体験したことの
ように感じることである。と辞書にはあるのですが、私は子供の頃、
よくこの現象を体感していました。“よく” というより “しょっちゅう”、この
場面に見覚えがあるという感覚に襲われ、夢で見たのか?と自問自答
しながらも子供心に、夢ではなく体験しているという変な確信があったのです。
そういう不思議な感覚で過ごしていた時期がありました。

辞書によると、
既視感は統合失調症の発病の初期や、側頭葉癲癇の症状として多く
現れることがあるが、健全な人に多発することも稀ではなく、一般的な
感覚である。とあります。当時、私には思い当たる節があります。

小2の冬、朝、パンを買うために家の前の産業道路を渡っていてバイクに
撥ねられたのです。後で聞いた話では、5mほど飛ばされたらしく、その上、
運の悪いことに、側道に転がっていた大きな石に頭から落ち、その石の
角に左側頭部がめり込み血まみれになって救急車で運ばれたようです。
病院で意識が戻ったのは2日後だったようです。

それから1年間は常に頭がボーッとしていて、人が話している言葉や
内容の理解が全くできず(聞き取れない・頭に入らない)、また時々、
歩いていて平衡感覚を失うこともあり、幼かったこともあるのでしょうが、
不安と恐怖の中で過ごした1年余りだったように思います。そして、普通の
状態にどういう経過を辿っていつ戻っていったのかは憶えていませんが、
ある日、母親から声を掛けられ気づいたのですが ・・・ 私の左耳は完全に
聴力を失っていました。それまでは耳が聞こえないことすら気づかなかった
状態だったということです。

この事故の後、頻繁に 「デジャヴ」 を体感することになるのですが、
特に、“このまま続けるとこうなる” といった予知的な感覚も生まれ、危険
回避という意味では役立ちました。この事故との因果関係は不明ですが、
その交通事故で三半規管がダメージを受けて聴力を失い、脳に障害が
残っても不思議ではなかった。という事実を大人になって理解できた時、
より大きな恐怖心が私を襲ったことも事実です。

私の中で一番の 「デジャヴ」 な記憶は、
冬の朝、道路を渡ってパンを買いに行き、そのパンを食べてから
いつものように友達と学校へ行くというものだったのかもしれません。



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