Life with Leica

ライカ片手に写真散歩

リスボンの一杯

2006年01月11日 | ポルトガル

CONTAX TVS DIGITAL

リスボンの有名な酒場である。大勢の人が立ったまま、養命酒のような小さなカップでGinjaというさくらんぼ酒をちびちびと飲んでいる。(よく見るとそういう人は写ってないが実際にはたくさんいるのだ)
この酒場は以前に写真で見たことがある。確かどこかのカメラメーカーの広告に使われていたはずだ、と店の前に立った瞬間に思った。帰宅してから古いカメラ雑誌をひっくり返すと確かに1996年6月号のカメラ雑誌にあった。FUJIのGA645の広告で、北尾順三氏が撮ったものだ。「露出より、絞りより、リスボンの一杯。」と題した北尾氏の文章が添えられてあって、それには「数枚気軽に撮った後、もちろん私も一杯頂いた・・。」とある。
自分も何枚か撮った後で小さなカップに注いでもらい(大と小があって小さい方は確か80セントだった)、妻と交互にちびちびなめながらリスボンのにぎやかな通りを歩いた。甘くてけっこう強い酒で、土産にボトルを購入したが、家で飲むと、正直、養命酒とあまり変わらなかった。