Leica M2 COLOR SKOPAR 35㎜
「ここに地終わり、海始まる」というカモンエスの詩の一節で有名な岬。ユーラシア大陸の西の果て。詩の全文を読んだことはないが、その一節が実に似つかわしい風景である。
実際、はるばる大陸を旅してきた者にとってこの景観は、まさに大地の終わりに思えたことだろう。そしてこの海もいずれどこかで突然に終わり、そこがこの世の果て、と考えるのも実に自然なことに思える。
にもかかわらず、はるか向こうに別の大陸がある、と考え船出するには、信念とか、勇気とか、冒険心だとか多くのものが必要だったろう。
いや、一番重要なのは人生そのものを賭けの対象にできる射幸心か。
・・記念写真にはしゃぐ若者が数人。