Life with Leica

ライカ片手に写真散歩

ロカ岬

2006年01月20日 | ポルトガル

Leica M2 COLOR SKOPAR 35㎜

「ここに地終わり、海始まる」というカモンエスの詩の一節で有名な岬。ユーラシア大陸の西の果て。詩の全文を読んだことはないが、その一節が実に似つかわしい風景である。
実際、はるばる大陸を旅してきた者にとってこの景観は、まさに大地の終わりに思えたことだろう。そしてこの海もいずれどこかで突然に終わり、そこがこの世の果て、と考えるのも実に自然なことに思える。
にもかかわらず、はるか向こうに別の大陸がある、と考え船出するには、信念とか、勇気とか、冒険心だとか多くのものが必要だったろう。
いや、一番重要なのは人生そのものを賭けの対象にできる射幸心か。

・・記念写真にはしゃぐ若者が数人。

インフォメーションセンターで

2006年01月20日 | ポルトガル

Leica M2 COLOR SKOPAR 35㎜

ロカ岬のインフォメーションセンターで最西端到達証明書を作ってもらっていると、帰りのバスが風のようにやってきて風のように去って行ってしまい、次のバスまでの約1時間半、余計にロカ岬で時間を過ごすことになった。ずっと外にいると風が強く寒いので、インフォメーションセンターの応接室のようなスペースでぼーっとバスを待った。
列車とバスの旅には、よくこういう「無駄な」時間があるけれども、実はもっとも贅沢な、旅の実感を味わえる時間でもあるのだ。・・と、ちょっと心理学でいう「合理化」である。