Life with Leica

ライカ片手に写真散歩

距離計

2008年10月23日 | その他国内
Kure City
Nikon D100

先日、ふとしたことで、自分のすぐ目の前にある文字が読めない、というかピントが合わなくなっていることに気がついた。
眼鏡をした状態での「最短撮影距離」がどうやらおおよそ12㎝くらいになっている。自分の眼の「マクロ機能」は確かもっと高かったはずで、これがもしかすると、自分には縁のないものだと思っていた、世にいう「老眼」というやつかもしれぬ。
それなら遠方は見えるかというと、眼鏡をはずせば10㎝より遠いものにはピントが合わない。高校3年生以来の近眼である。
カメラのオートフォーカスよりも人間の眼の方が性能は高いとはいえ、マクロレンズや、最近のコンパクトデジカメが、すぐ目の前のものから遠くのものまですべてピントを合わせられるというのは、実にすごいことである。

写真は戦艦大和の艦橋。最上部にあって横に張り出しているのが15メートル測距儀。
日本光学(ニコン)製の、基線長約15メートルという、世界最大の距離計(レンジファインダー)である。主砲を撃つ前にこれでピント合わせを行うわけだ。
カメラのマニュアルフォーカスがオートフォーカスに敗れたように、これもレーダーに敗れた。


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