現在、私塾 成趣館と名乗ってはいるが、
空手のみの門下生しかおらず、まだまだその体を成していない。
そこで、参考とするべく、この
「藩校・私塾の思想と教育」という本を読んだ。
そこには、江戸時代の人々が教育にかける思いが綴られて、
非常に参考になった。
江戸時代の藩校・私塾はその場所、人によって個性豊かで
それぞれに特徴があったようである。
そして、特筆すべきは、教育は知識を詰め込むことを主眼を置かず、
人間形成こそ重視した点である。
現在軽視されかねない教育哲学に於いては、江戸時代の方が
優れていたのではないか。
幕末、国家の危機に対処した日本の人材の豊富さが
如実にそのことを物語っている。
これは我々日本人にとってこれから最も重要になってくることであろう。