12月6日(日)にATHER〈身体コントロール講座〉が開催されました。
様々な競技をされている方が興味を持って下さり、参加して頂けました。
下写真は参加された皆様です。
この講座を開催するにあたっては、私、当日までにしっかりとシミュレーションを行い万全の体制で臨みました。
最初は空手式に座礼から始めます。
とはいうものの今回は空手はやりません。突きも打たなければ、蹴りもしません。
徹頭徹尾、運動というものに対する思考方法について講義しました。
準備運動の後、まず、力学エネルギーを運動エネルギーと位置エネルギーに分けるという考え方から説明していき、そこから相互否定・相互相関についての話に入ります。
相互否定・相互相関の例として野球のバッティングを取り上げ、左足を壁にして右足の勢いをぶつける動き、これを左右に分解して思考し、最終的に一つの動きへ昇華するという方法で説明しました。
そこから、話を運動エネルギー位置エネルギーの話に戻し、今回は位置エネルギーに内容を絞って、「歩行」について解説し、更に「姿勢」へと話題を繋げていくと言う流れで、皆さんに実践に入って頂くところまでなんとか持っていくことが出来ました。
先ずは、重力落下を効率的に使うために姿勢を作っていきます。
皆さん、意外と苦戦しておられました。
女性の方も頑張っておられました。
そこから、実際に体感してもらうために、重力落下のみを使って相手を押します。
一定程度やっていただいたら、今度は姿勢を崩さず、片足上げ。
片足上げを使って、相手を押す。
そして、最後に自分の前に重心を入れながら相手を後方に崩すという少し難しい課題にも挑戦して頂きました。
皆さん、身体を動かさないということに苦心されていましたが、それでも、パッと相手に力が加わった時、凄く驚いたり感動されたりしておられました。
2時間という短い時間でしたが、なんとか私の想定していた内容を全てこなすことが出来、安心しました。
2時間という短い時間でしたが、なんとか私の想定していた内容を全てこなすことが出来、安心しました。
皆さんにもある程度満足できる内容になったのでは無いかと自負しております。
今回の講座をやり終えての感想ですが、もともと2時間の講座で、しかも参加者は皆初めての方ばかりですので、ある程度やることを絞らなければなりません。且つ、そうでありながらも参加者が満足出来るもので無ければならない。そのため、講座内容を綿密に精査し、その上、自分がメインとするテーマに沿って流れを作らなければならない。流れが途切れ、単独の内容をいくつも出し、話がぶつ切りとなってしまうと、参加者の思考が迷ってしまい、結局、何の内容だったか分からなくなってしまう恐れがあります。
自分の伝えたい内容を端的且つ、ある程度の濃さと深みを持たすためには、理路整然とした段取りが必要となります。勿論、2時間という時間制限の中ですから、完璧にやってもらうという訳にはいきません。どこを正確にやって、どこまで出来ない事を許容するかという取捨選択も必要です。
そんなことを考えながらも当日は参加者の理解の程度によって臨機応変にやっていくことを積み上げていかなければなりません。
私は、普段、道場では幼年部を含めるとはいえ、長い時には5時間続けて指導することもあります。ですから、2時間くらいどうって事無いと高を括っていましたが、なんのなんの、終わった後は一気に疲労に襲われ、帰ってすぐ、テレビを見ながら寝てしまったのです。
それを思うと、新垣師範の講習会が1日目7時間、2日目5時間ですが、いつも終わった後、新垣師範は満身創痍になっておられたのもよく分かります。それを3週間にわたって3箇所で!
いつも、なんであれだけ鍛えた人がそんなにボロボロになるのだろう?と思っていたのですが、いかに本気で講習会に臨まれていたか、今更ながら思い知らされた日となったのでした。
新垣師範、今更ながら感謝です!!
ともあれ、無事成功裏に終えられたことは私にとってなによりの収穫でした。
この様な機会を与えて頂きました古川さん、またATHER代表の米澤先生には大変感謝しております。
ATHERの名前を使わせて頂いたお陰でこれだけの人数が集まり、素晴らしい講座を開くことが出来ました。
このブログを使って御礼申し上げます。まことにありがとうございました。