富士山が世界文化遺産に登録されました。
喜ばしいかどうか分かりませんが、
自然遺産ではなく、文化遺産です。
自然遺産登録には富士山があまりにも破壊されているので
見送りになった経過があります。
登録されるメリットと弊害を考えると
喜んでばかりいられません。
京都のように完成された観光地なら登録の反動はないからいいものの、
新たに登録された所は開発と保存の間で揺れ動くことになるでしょう。
そのなかで
「飛鳥・藤原の宮都とその関連資産群」が申請されています。
この地域を訪れると「飛鳥・藤原の宮都とその関連資産群」の看板を良く目にします。
和尚は基本的にはこの地域の遺産登録には反対です。
大和は“滅びの文化”です。
滅んだまま“ある”のがいいのでしょう。
登録されたら“再生の文化”になってしまいます。
部外者がどんなことを言っても、
これは地域住民が決めることですが、
行政とのしがらみもあって“反対”と言い出せない人もいるはずです。
行政は一生懸命になっているけれど、
地域住民の声は聞こえて来ませんね。
それよりも奈良県が景観資産を登録しています。
登録した景観を守ってほしいです。
例えば稲渕の使われなくなった電柱を撤去するとか、
無粋な幟を行政の指導で取り除くとかしてほしいナー。