72候 4月25日頃は「霜止出苗」(しもやみてなえいずる)
この言葉のように、季節は春本番。
稲や芝草など、
イネ科植物の生長が旺盛になる季節がやってきました!
◆
「下仁田ネギ」に代表されるように
ネギの茎の白い部分は、
鍋にしても、焼いても、甘くて美味しいです。
ネギは、特に冬期にたっぷりと、この白い部分に
貯蔵糖分を蓄えているからです。
◇
糖分を含有した植物細胞は、乾燥しにくく、凍りにくいので
ネギは自ら 冬の乾燥害、霜害から身を守り、
春が来ると、
「芽出し」や「生長」
「分げつ(分げつするネギとしないネギがあります)」
のエネルギーに、
この白い部分に蓄えた貯蔵糖分を使うのです。
◆
コーライ芝、ベント芝も
茎の下の部分や ランナーに貯蔵糖分を蓄えて、
「冬越し」し、「春の芽出し」を行います。
特に、ファウエイやテイーグラウンドに使用されている
コーライ芝の春の芽出しは
前年晩秋の施肥と、
蓄えている貯蔵糖分の量と
春先の日照・気温が大きく影響している気がします。
◆
↑写真はフェアウエイのコーライ芝で
本年4月15日に撮影させて頂いたものです。
茎下部の白い部分が
まるで「ネギ」のように
貯蔵糖分を蓄えている様子がうかがえます。
このコースでは、毎年、
晩秋(11月中旬)と早春(3月)に「バイオ8-0-9」を施肥されています。
◆
コーライ芝の芽出し、芽数アップにオススメの資材が
「バイオ8-0-9」です!
「バイオ 8-0-9」(米グロースプロダクツ社)
は
コーライ芝部分のサッチマットや
刈りカスをパワフルに分解する資材です。
バチルスが分解した古茎根やサッチを
酵母が糖質に変換し、
ランナー成長と芽出しのエネルギーとして使います。
余った糖分はしっかりランナーに貯蔵します。
糖質を含有した植物細胞は 乾燥しにくく、凍りにくいので
乾燥害や凍害にも強く、
擦り切れ対策としても たいへん有効な資材です!
◆
よろしくお願いします!
( ´▽`)