ことわざに
「梅の花が上を向いて咲く年は遅霜」とあります。
梅の咲く頃に晴天が多い年、
つまり放射冷却現象が多い年は遅霜に注意との事です。
「下向きに咲く年は長雨に注意」といわれています。
雨で花粉が流亡しないように梅の花弁が下を向くそうです。
みなさんの地域の梅は
上向きですか?下向きですか?
気象庁「梅の開花前線」↓
http://www.data.jma.go.jp/sakura/data/phn_000.html
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気象庁の向こう3ヶ月の気象予報によれば、
関東、東海、近畿地方とも
3月は気温は高め、雨多め(気候不順)
4月は気温は平年並み、雨少ない(晴れ傾向)
とあります。
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春先の気候は
この一年のターフの生育と
ターフクオリテイを左右するので
これからの気候不順による影響をなるべく回避したいところです。
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ことわざと気象庁予報から推測すれば、
この春のテーマは
1)3月の雨と日照不足
2)3/25~4/上旬の活性鈍化と病害の侵入
と思われます。
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N-P-Kに関しては、
活性があがってくるまでの液体肥料、
くいつきだしてからの固形肥料と思います。
フォロー資材としては、
日照不足、光合成不足には
アミノ酸系資材が効果的です。
活性向上には
良性菌の餌となるようなフミン酸系資材が効果的です。
その地域の季節の推移に合わせて
「NPK+フォロー資材」を選択されてはいかがでしょうか?
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この春の気候不順に効果的な資材があります。
1)日照不足、光合成不足には「ターフバイタル・プロ」です。
主成分はグルタミン酸+核酸です。
グルタミン酸を吸収する事で
光合成による炭酸同化作用を代替し、
タンパク質合成でき、活性を持続します。
トップアスリートが 疲労回復、筋肉痛解消に
「アミノバイタル」(味の素)を
使用するメカニズムと同じ資材です。
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さらにグルタミン酸を吸収したターフは
乾燥しにくく、凍結しにくいので
4月上旬の遅霜対策としても(コーライ芝にも)
効果的です。
2)まだ地温が低い地域の活性向上には
「リストア・プラス」です。
主成分は こうぼ+アミノ酸+フミン酸で
低温時間帯の菌態活性を向上させ
他資材のくいつきを向上させます。
3)春の根を充実させ、芽数をアップさせるには
「エッセンシャル・プラス」です。
主成分は
アミノ酸 2.75%
フミン酸 7.0%
ケルプ抽出物(オーキシン、サイトカイニン)
ジベレリン酸
リグニン、セルロース繊維
単糖、二糖類
ビタミンB2 ビタミンB6
です。
春のよこ根、たて根を充実させ 芽数へとつなげます。
4)3月下旬~4月上旬の病害侵入には
薬剤+「コンパニオン」が効果的です。
日照不足による活性鈍化の後に
3月下旬に、病害が侵入しやすいのも事実です。
細菌病、かさがれ病などの発生がみられる事もあります。
もちろん
薬剤や抗生物質(銅剤やアグリマイシン等)の投与も効果的ですが
「コンパニオン」と混合施用すると一層効果的に回復します。
「コンパニオン」は
米国EPA(米国環境保護庁)に液肥としては初めて登録された
「生物学的抗菌資材(バイオロジカル・ファンジサイド)」です。
主成分は
バチルス・ズブチリスGB03(7~55℃で活動)です。
施肥後、素早く毛根周囲に群生し、
筒状のシールド(保護膜)を形成し、根を守ります。
効能としては
・古茎根や有機残渣を分解しながら、
病害菌の細胞壁を自ら生成する抗生物質で破壊する資材です。
・ケミカル殺菌剤と混合使用する事により、
ケミカル殺菌剤の効きが良くなると同時に
病害が耐性を獲得する事を抑制します。
・殺菌剤の使用により減少した良性菌を補充する事で、
菌態バランス(B/Fバランス)が整い、病害からの早期回復を図ります。
・自らオーキシン様物質を生成。根の発達を刺激します。
◆
是非試してみて下さい!
よろしくお願いします!(^^)