もうすぐ、
2018年も終わろうとしています。
2018年を振り返れば
コース管理を進める上で、
厳しい状況が多かった年と言えます。
まず、
5月の強烈な乾燥
続いて、
7月8月の気温40℃近い異常な高温
そして
9月10月の台風による倒木、塩害、日照不足
◆
もし、地球温暖化がもたらす影響が
このような、
四季のある国、日本らしからぬ
不安定な気象の連発だとすれば
かなり、しっかりした状態で
来春の芽出しを充実させて
来年 2019年を順調に進めていきたいところです。
◇
春の芽出しを成功させる鍵は「晩秋施肥」~「冬越し」にある、
ような気がします。
スポーツターフの1年の計は「冬越し」にあり。
と思うのです。
「冬越し」において
>貯蔵糖分を充実させる
>ターフの乾燥害、凍害を抑える
>表層の固結を抑える
>ターフの擦り切れを抑える
これらのテーマは全て
来春の芽出しを充実させるための
大切な条件と思います。
そして
>ターフと表層を「乾燥」させない事
に「冬越し」のテーマが集約されるような
気がします。
◆
「乾燥」に強い肥培要素と オススメの資材です。
1) 三相バランス→「ハイドロ・マックス」
「ハイドロ・マックス」は
北米大陸の砂漠に自生する「ユッカシジゲラ」から抽出した
100%天然の浸透湿潤資材です。
主な成分は
ユッカシジゲラ抽出物 90%以上
フミン酸(天然レオナルダイト由来)2%
です。
・
固結し、透水性が悪い表層が乾きやすい事は
夏も冬も変わりません。
天然の浸透資材「ハイドロ・マックス」
天然サポニンの浸透効果で、
フミン酸を表層全体に到達させ、
気相を持続し、
「ユッカ」のもつ湿潤成分が
表層とターフの潤いを持続します。
2)「糖質」→「リストア・プラス」
貯蔵糖分の充実したターフは乾燥しにくく、
凍りにくいです。
甘味の充実した「下仁田ネギ」がしっとりしているのも
白い部分に蓄えた糖質のおかけです。
「リストア・プラス」の主成分
「こうぼ菌」は
5℃以下の地温でも働き
土壌内の有機残渣を分解し、
貯蔵糖分に変換し、
ターフに蓄えます。
・
下の写真は、11月~3月まで「リストア・プラス」を毎月1.0cc/m2施肥されたコースで
2月中旬の夜間に積雪があった翌朝6時ごろのグリーン面周囲の状況です。
3)「グルタミン酸」→「ターフバイタル・プロ」
糖質同様に
グルタミン酸の充実した植物細胞は
乾燥しにくく、凍りにくいことが
食品メーカー「味の素」の研究で明らかになっています。
さすが、冷凍食品の旨さを追求しているメーカーの研究です。
日照不足対策で定評のある資材「ターフバイタル・プロ」
は「グルタミン酸」を通常のアミノ酸資材の約10倍も
含んでいる資材です。
4)「菌根菌」→「パーマ・マトリックス」
近頃注目の「菌根菌」ですが、
根の周囲に生存する「菌根菌」が
根茎周囲の乾燥を抑制
している事が分かってきています。
4種類の「内生菌根菌」と
7種類の「外生菌根菌」を主成分とする
「パーマ・マトリックス」を
テイーグラウンドの芝の薄い部分に
すり込んでおくことで
「冬越し」中の乾燥擦り切れを抑え
来春の芽出しを向上させる効果があります。
←この夏、散水の困難な場所での生育に貢献した「パーマ・マトリックス」
◆
以上です。
ご検討いただければ幸いです!
宜しくお願いします。
( ´▽`)