風と僕の歩調

釣りが好きで、台所に立つ事が好きで、音楽が好きで、毎日の暮らしの中で感じたことを僕の言葉で綴ります

3月 最後の独り言

2018年03月31日 | 独り言
ご無沙汰しています。
遡る事、3月17日飯田橋のとある場所でギターを抱え順番待ちをしておりました。
歌う前のエネルギー源をごくごくしながら皆さんの演奏に耳を傾けていたのです。

老人ホームから電話あり、お袋を救急車で運ぶとの事。
動揺しながらも順番を繰り上げて頂き、しっかり歌って病院に駆けつけたのです。

そこには、計測器械に繋がれ酸素マスクをした姿がありました。
正直歌っている場合じゃなかったと後悔したのです。

「誤嚥性肺炎」お年寄りが死に至る一番の病気。

脈拍200越え、血圧上は185,125、酸素吸入量89

親父もホームから連れてきて、散らばってた子供達もその日の夜8時には全員揃ったのです。
その夜、付き添った僕は荒い呼吸に耳を傾け一睡も出来ませんでした。

あれから2週間、峠を越えたお袋は小康状態が続くも一般病棟の大部屋に移りました。

高血圧で倒れ、
脳梗塞で倒れ、
今回、誤嚥性肺炎。

死の淵を彷徨いながら復活の兆しのあるスーパーおばあちゃんは、
僕たちに何か言い残したことがあるのではないか。
伝えなければならないメッセージがあるのではないか。

考えあぐねた末、思い至ったのは、
「親父を残して先に逝けない」ただそれだけ。
心配性だったお袋ならでは一番の想いだと胸を震わせました。

夫婦愛だね。

さてと、親父連れて病院行って来ます。




コメント
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