風と僕の歩調

釣りが好きで、台所に立つ事が好きで、音楽が好きで、毎日の暮らしの中で感じたことを僕の言葉で綴ります

名を名乗らない魚を煮付けました

2023年02月16日 | 男の料理

その日、極熱燗をぐびりとしながら、

丸ごと一匹の煮付けを箸で突く絵を妄想しまして、

夕方になるとその妄想は割れんばかりに膨らみまして、角上魚類さんに向かったのです。

いろんなお魚さんが行儀よく並んでる中、一番瞳が輝いているやけに黄色いカサゴに出会ったのです。

 

家に持ち帰り改めて対面すると、なんか風貌がおかしい。

お前、カサゴじゃねーな!メバルか?

でも、メバルでもないぞ!

オイ!名を名乗れ!と暫し魚に向かって独り言。

そう言えば、角上魚類のタテ短冊に違う名前書いてあるのを思い出しました。

オイ!名を名乗れ!

と、話しかけながら喋らないのでこうしました。

身はプリっぷりのメバル系。

箸で突き熱燗をグビリとしながら、また問いかけます。

 

お前、カサゴじゃないな!

でもメバルでもな~い!

お前は誰だぁ!

 

食べ終わった後、ネットで暫し調べて同じ顔を見つけ出したのです。

【柳の舞】〈カサゴ科メバル属ヤナギノマヒ〉

君は風情ある名前だのう。

 

美味しいお魚と出会いました。

君のお陰で飲み過ぎた

コメント (6)
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