僕はある古びた町中華で初めて天津飯を食べました。
まだ、二十歳前の事です。
大きな声で「すいませ~ん!てんつ丼くださ~い」と注文しました。
そのお店は、飯ではなく丼でした。
で、てんつ丼って卵焼きがご飯の上に乗ってるだけじゃん!と、
重箱読みで叫んで注文した恥ずかしさと、卵焼きご飯のイメージで40年以上口にしなかったのです。
ある日のお昼、日高屋のカウンターであの天津飯をレンゲで頬張る輩がいらっしゃいました。
温められたお酢の香りが僕の食欲を刺激したのです。
僕は「すずき」です。
「酢好き」といいます。
40年以上経ったその日、「すいません!てんしん飯大盛下さい!」
と、正しく音読みで人生二回目の注文をしました。
日高屋の餡は酸っぱい!
分量を間違えたんじゃない?と、思うほど酸っぱいのです。
まさに「酢好き」の味です。
それからというもの、味噌ラーメン、野菜たっぷりタンメン、中華ソバ大盛を退けて、
天津飯がトップに躍り出ました。
そして、本日お昼
ご飯二杯分、卵三個、カニカマも何も無い自家製天津飯を始めて作りました。
旨い!酸っぱい!
この卵トロトロのシズル感
「カレーは飲み物」如く天津飯を飲みました。
これから40年分食らおうと思ってます。
私は断然関西風の醤油味が好みです。
甘くも酸っぱくもないやつ。
餃子の王将では甘酢と塩味と醤油味の3つから選べるの知ってた?
あと極王天津飯ってのもあってこれまた美味しいよ〜