hiroべの気まま部屋

日ごろの出来事を気ままに綴っています

ベルワルド交響曲全集(第1番~第4番)

2021-06-02 09:11:52 | 音楽鑑賞

(ベルワルド交響曲全集2枚組BOX)




 『今朝の天気』


(7:00頃)

 今朝の温度(5:30) 室温 リビング:26.2、 洗面所:27.0、 湿度(リビング):49%、
 (昨日の外気温 東京、最高気温:25.7、最低気温:15.1
  本日の予想気温 最高気温:26、最低気温:20)



 久しぶりに音楽のお話です。 ベルワルドというクラシックの作曲家をご存じでしょうか。
 私は全く知らなくて、NHKのクラシック音楽館で、鈴木雅明指揮・N饗で交響曲第4番「ナイーヴ」が演奏されたのを聴いて、その名前を初めて知りました。
 最近のクラシック界の傾向なのかもしれません。あまり有名でない作曲家を取り上げる例が多いのですが、そのほとんどは現代作曲家です。ところが、ベルワルドはシューベルトやシューマンといったベートーヴェン以後のロマン派、クラシック音楽の黄金期のスウェーデンの作曲家ということです。40歳ころにウイーンで本格的な作曲活動を行い、4曲の交響曲もウイーンでの3年間で作曲したということです。ウイーンなどでの作曲活動は一応認められたようですが、音楽では生活できず、整形外科医院の開業やガラス工場の経営をしていた異色、異能の持ち主であったようです。



(散歩にて  5月12日撮影)


 バッハ演奏の第一人者の鈴木さんの指揮ということもあってか、交響曲第4番を聴いて、30分弱と交響曲としてはやや短い演奏時間でしたが、その表題の「ナイーヴ」そのものの曲調で、しかも単にしみじみというということなく変化もあって、初めて聴いた曲としては強い印象を受けました。
 いつもどおり、ブルーレイレコーダーに録画したものを聴いたので、お気に入りの一曲となってまた聴こうと思っていたのですが、そんな時にいつも購入する輸入レコード屋さんから郵送されてきた在庫リストに、偶然にもこのベルワルドの交響曲全集が載っていたのです。ということで、急いで注文、幸いまだ在庫はあって購入することができました。







 ネーメ・ヤルヴィ指揮・エーテボリ交響楽団演奏で、オーケストラは有名ではありませんが、レーベルはクラクション音楽の老舗のドイツグラムフォンです。レコードとしては比較的新しい1985年の録音で、当然中古ですが、2枚組で3,300円は超お買い得品でした。
 第1番から第4番までの4曲の交響曲、いずれも25分から28分ほどと交響曲としてはやや短いのですが、いずれも本格的な交響曲で、メロディーも単調でなく、十分に楽しめる4曲でした。大事な財産がまた一つ増えました。しばらくは繰り返し聴きたいと思っています。
 ベルワルド、生前は一応の評価はされたものの、本格的な評価は20世紀に入ってから、4曲の交響曲も生前発表されたのは第1番のみだったようです。レコードの発売が比較的新しいのも評価が最近になってからということかと思います。

 さて、このレコードの指揮者ネーメ・ヤルヴィですが、現在のN饗の音楽監督のパーヴォ・ヤルヴィのお父さんです。コロナで来日がかなわず、パーヴォの指揮が聴けなくなってしまったのですが、おそらく、このベルワルドの4番もパーヴォが指揮する予定ではなかったかと思います。パーヴォがN饗の音楽監督になってから、北欧の作曲家の曲を多く取り上げるようになっていました。お父さんがレコーディングした曲を指揮する、十分考えられます。パーヴォ指揮のベルワルドも是非聴いてみたいですね。

 なお、指揮の鈴木雅明さん、地元調布にはとても縁の深い方です。丁度この時期は調布で音楽祭が開かれます。その初期のプロデューサーが鈴木さんで、現在は息子さんの 鈴木優人さんが後を引継いでいます。 鈴木優人さんも最近はN饗の演奏会に度々登場しています。







 
 

続・バッハをレコードで聴く

2020-09-20 11:26:05 | 音楽鑑賞

(散歩にて・百日紅)



 『今朝の天気』


(7:15頃)

 今朝の温度(6:30) 室温 リビング:27.6、 洗面所:28.5、 湿度(リビング):56%、
 (昨日の外気温 東京、最高気温:27.1、最低気温:24.6
  本日の予想気温 最高気温:24、最低気温:21)


 曇りの日が続きます。今朝も曇り、スッキリ秋晴といかないのが残念ですが、金曜日の真夏日がこの夏の最後の抵抗だったようで、いよいよ秋、ただ秋の長雨のシーズンに入るようです。せめて大雨や台風だけは遠慮してほしいものです。
 東京のコロナは依然終息に向かっているとは言えない状況で、規制だけはどんどん解除されていくようです。本当に大丈夫?といったところで、一層の自己防衛が続きます。

 さて、音を楽しむ生活、7月から寝る前に聴いていたバッハのレコード(過去記事)、週に3日ほどのペースでしたが、手持ちの器楽曲を全て聴き終わりました。聴いた曲は順番に以下の通りです。
 

 器楽曲とはいっても、チェロの曲が1曲で、あとはすべてグールド演奏によるピアノ曲です。
 バッハの曲を聴きだしたのは、30歳代になってからです。レコードもチェンバロ曲やオルガン曲なども集めて聴いていましたが、そのほとんどを処分してしまって、バッハの代表曲である無伴奏のチェロ組曲とグールドのピアノの平均律2巻とゴールドベルク変奏曲だけを残していました。
 今のマンションに引っ越してから、再びレコードが聴ける環境を準備して、グールドのバッハを少しづつ集めて聴き始めています。

 無伴奏チェロ組曲はバッハの代表曲の一つです。私的にはバッハといえばチェロ組曲というイメージです。チェロのためのクラシック曲が非常に少ないので、チェロの曲といえば、バッハの無伴奏ということにもなるようです。1番から6番までの6曲あり、それぞれ20分前後の曲です。「組曲」ということで、一つの曲はさらに3,4分の短い数曲から構成されています。後から登場するピアノ曲もそうですが、バッハの組曲はいずれも同様の構成となっています。
 重厚なチェロの音が静かな室内に響いて、単調な旋律の連続ですが、それがかえって心にも響くようで、とても穏やかな気分にしてくれます。ナイトキャップには最適です。

 グールドの演奏によるピアノ曲は、本来は「クラヴィーア曲」(鍵盤楽器のための音楽)として、バッハによって作曲されたもので、そのほとんどは教育的目的で作曲されたいわゆる「練習曲」ということです。バッハの時代にはまだピアノは発明されていいませんでしたので、当時はチェンバロなどで演奏されていたものです。そのバッハのクラヴィーア曲をピアノで、当時の演奏イメージで再現しようと取り組んだのが、奇才といわれたグールドでした。バッハのピアノ曲といえばグールド、グールドといえばバッハというわけです。
 バッハのクラヴィーア曲の代表が2巻の「平均律クラヴィーア曲集」で、ハ長調から始まる全ての調性(24曲)で書かれています。また24曲すべてが、前奏曲とフーガという2つの形式で書かれています。音楽理論的なことは全く分からい私ですから、1曲は5分程度ですが、調性の違いやどこで形式が変わったかなど全く分かりませんが、チェロ組曲同様に単調な旋律がとても心地いいです。練習曲として作曲した曲をこんな程度の聴き方をしている者がいると知ったら、バッハも驚くでしょうね。
 ゴールドベルク変奏曲はその名の通りで、主題と30の変奏曲で構成されたこれまたバッハの代表曲です。この曲をグールドは2回録音していて、1955年版はグールドのデビューアルバム、そして2回目の録音をした1981年の翌年亡くなっており、1981年の録音は追悼盤として発売されました。

 平均律の第1巻と同じ時期に書かれたのが「2声と3声のインベンション(インベンションとシンフォニア)各第1番~15番」です。バッハの当時の10歳の子供の教育ために、2声の1~15、さらに3声の1~15と順に難しくなるように作曲したものということです。現在でも、2声の15曲、次に3声の15曲と順に演奏されることもあるようですが、グールドは1~15の順番をランダムに変更し、更に2声を演奏し、更にその後3声の同番号をというように2声と3声を交互に演奏しています。バッハも最終的に楽譜を出版する際には、難易度順を考慮しないで演奏順を変えているとのことです。
 バッハのこれらのクラヴィーア曲は、彼のケーテン時代に作曲されていますが、「イギリス組曲」「フランス組曲」も同時期に書かれており、これらの組曲は最終的に「パルティータ」に集約されているということです。なお、パルティータはまさに「組曲」という意味ということです。これらの組曲は先に無伴奏チェロ組曲でお話したのと、各曲の演奏時間も形式も同じ程度となっています。「フランス風序曲」も組曲との名称ではありませんが、組曲形式で書かれています。組曲の1曲目の「序曲」が他の組曲は3分程度ですが、この曲は10分程度と例外的に長いため、曲名に「序曲」の名があるようです。

 先にお話したように、以上のクラヴィーア曲はいずれも「練習曲」として作曲されていますが、唯一初期作曲の「トッカータ集」は例外なようです。「トッカータ」というのは、「即興曲」といった意味合いがあるようです。確かに初期の作品ですが、この曲だけは何やらトリッキーなメロディーとなっていて、かなり楽しく聴けました。残念ながら、7曲あるのですが、レコードは2回(各1枚)に分けて発売されていて、1枚分の3曲分しか入手できていません。残りの4曲分も入手して是非聴きたいと思います。
 なお、グールドのバッハのクラヴィーア曲は他にも「フーガの技法」という曲が発売されており、是非LPレコードを入手したいと思っています。


 今日もうまくまとまらず、やたら長くなり失礼しました。
 日曜日になりましたので、9月の温度統計のご報告です。

 【9月14日から19日の天気】
 

 「日別温度推移表」
 

 「日別温度グラフ」
 





 今日の写真はネタも無くなって、散歩で写した「百日紅」にしてみました。この花は「市の花」となっていて、市内では公園に限らず各家庭の庭にも植えられていて、散歩コースのどこでも楽しむことができます。夏も終わって実も多くみらえるようになってきました。

 今日はバッハのクラヴィーア曲のご紹介でした。音楽的な知識は皆無で、ただただ楽しんでいるだけですから、まともな説明は出来ません。レコードのライナーノーツやネットで調べたことを自分なりに理解して記事にしてみました。これはおかしいぞ!という点も多いかと思います。詳しい方にはご指摘いただければ幸いです。
 とはいえ、聴く楽しみは続きます。入手できていない曲も含めて、何度も楽しめます。寝る前のバッハは続きそうです。




2つのコンサート

2019-12-16 07:56:21 | 音楽鑑賞

(フレッシュ名曲コンサートのパンフより)


 14日(土)、15日(日)の二日連続で妻とコンサートに行きました。ただ、14日はKinkiKidsのコンサートだったのですが、私だけはコンサートは聴かずに帰って来ました。その理由は、説明すると長くなるので「過去記事」をご参照ください。
 

 ということで、タイトルを「2つのコンサート」としましたが、今日のメインテーマは冒頭の写真の「フレッシュ名曲コンサート」の方です。
 フレッシュ名曲コンサートはいつもこの時期開催されます。その名の通りフレッシュな演奏家が登場するコンサートで、今年はピアンストの尾崎未空さんでした。
 
 (フレッシュ名曲コンサートのパンフより)

 このコンサートともかく人気です。今年も満席状態でした。名指揮者と名オーケストラで名曲を、さらにフレッシュな新進気鋭の演奏家も加わって、さらにさらにS席で3,000円といういたってリーズナブルな値段で聴けるとあって人気にならないわけがないですね。

 今回のメインディッシュは円光寺さんと新日フィルによる「幻想交響曲」でしたが、1時間ほどの大曲が短く感じ得るほどの締まった演奏で、大満足でした。そして、さらにそれを超えたのが尾崎さんソロのラヴェルのピアノ協奏曲ト長調でした。
 この曲は、「左手のためのピアノ協奏曲」とともにラヴェル最晩年に書かれた曲ですが、2曲をセットでレコーディングすることが多く、私も過って、当時持っていたレコードで2曲を続けてよく聴いていました。特に、ピアノ協奏曲ト長調は現代的な雰囲気満点の曲で、ガーシュインの「ラブソディ―インブルー」と曲調がとてもよく似ています。
 尾崎さんは、そのラヴェル独特の洗練されたお洒落なテンポとメロディーの曲を、実に歯切れよく乗りよく完璧に、最高の演奏をしてくれました。

 フレッシュ名曲コンサート、最高の音楽を最高の演奏で、しかも最低の価格で、そんな演奏会でした。来年も是非聴きたいと思います。

 ところで、過去記事を読んでいただいた方のために14日のKinkiKidsのコンサートの話も最後に少し。まず紙のチケットからデジタルチケットに変更になって、スマホなど使えない妻にのために私のipadでコンサートの予約をし見事に当選しました。そこで14日は会場の東京ドームまで私が付いて行って、受付は私のipadで行ったのですが、予想どおりというか、ここでストップがかかりました。ipadは私のもの、入場するのは妻だけ、これはおかしい不正入場だという分けです。結果としては幸い10分ほど説明して妻の入場はOKとなりました。ただ、トラブル回避のためには、来年は私も一緒に聴くしかないかな、と今から覚悟をしています。




サントリーホールでボヘミアムード満喫のコンサート

2019-06-10 08:19:49 | 音楽鑑賞

(コンサートのチラシより転載)

 昨日は久しぶりにサントリーホールでのクラシックコンサートに行ってきました。
 聴いたのは宮城敬雄さん指揮の「ブラームス国際コンクール優勝者披露特別コンサート」という長い名前のコンサートです。

 宮城さんは、一橋大学の先生で、50歳から指揮を勉強したという人ですが、数年前一橋大学の兼松講堂での国立シンフォニカ―のコンサートで知り、以来国立シンフォニカ―以外のコンサートも案内が来るようになって、ほぼ毎年聴いています。

 今回はブラームス国際コンクールの優勝者のためのコンサートということですが、曲の組み合わせが素晴らしいですよね。私の大好きな曲が3曲並びました。
 ドヴォルザークの前菜に、スメタナのモルダウをもってくるなんて憎いですね。そして、ドヴォルザークのチェロコンチェルト、締めは「新世界より」、ベタといえばこれ以上ないベタな組み合わせですが、ともかくボヘミアムードに酔いしれたコンサートでした。

 さて、優勝者のためのコンサートということで、登場したのが、チェロ独奏の19歳の青年、ジョバンニニさんでした。この演奏がまた素晴らしかったです。最後は息も絶え絶えといった熱演でしたが、重厚なドヴォルザークのチェロコンチェルトを常にリード、圧巻の演奏でした。
 
   (コンサートのプログラムより)

 クラシックのオーケストラコンサート自体が1年半ぶりぐらいでしたが、宮城さんのコンサート、サントリーホールのS席で4,000円というのはうれしいですね。
 次の案内が来るのが楽しみです。




 

弦楽四重奏のミニコンサート

2018-11-11 09:08:16 | 音楽鑑賞


 昨日は、車のデーラーさんのご招待で、弦楽四重奏のミニコンサートに行ってきました。

 今年は、考えてみるとコンサートには行っていなくて、2月に同じデーラーさんでの歌曲のミニコンサート行って以来です。
 1時間程度の演奏会で、アニメソングやビートルズの曲もあってのいわゆるファミリーコンサートでしたが、パンフにもあるように、店舗の2階のショールームでのコンサートで、まさに「弓の呼吸がわかる」サロンコンサート、大満足の1時間を妻と楽しんできました。

 このデーラーさんからは毎年年末に、東京藝術大学での本格的なクラシックコンサートへの抽選での招待があるのですが、昨年に続いて今年も外れて、その代わりのコンサートという意味あいもあったようです。
 4人のメンバーはいずれも藝大の卒業生ということで、さすがの演奏でした。今回初めて聴いた「ピアソラ/ブエノスアイリスの冬」という曲が特に素晴らしくて、是非CDでも購入しようと思っています。
 そのほかのビートルズの曲なども弦楽四重奏で聴くとまた違った味わいの曲になって、無料招待でしたが、有料でもいいので、1時間と言わず2時間ぐらいは聴きたかったですね。