(散歩にて・百日紅)
『今朝の天気』
(7:15頃)
今朝の温度(6:30) 室温 リビング:27.6、 洗面所:28.5、 湿度(リビング):56%、
(昨日の外気温 東京、最高気温:27.1、最低気温:24.6
本日の予想気温 最高気温:24、最低気温:21)
曇りの日が続きます。今朝も曇り、スッキリ秋晴といかないのが残念ですが、金曜日の真夏日がこの夏の最後の抵抗だったようで、いよいよ秋、ただ秋の長雨のシーズンに入るようです。せめて大雨や台風だけは遠慮してほしいものです。
東京のコロナは依然終息に向かっているとは言えない状況で、規制だけはどんどん解除されていくようです。本当に大丈夫?といったところで、一層の自己防衛が続きます。
さて、音を楽しむ生活、7月から寝る前に聴いていたバッハのレコード(
過去記事)、週に3日ほどのペースでしたが、手持ちの器楽曲を全て聴き終わりました。聴いた曲は順番に以下の通りです。
器楽曲とはいっても、チェロの曲が1曲で、あとはすべてグールド演奏によるピアノ曲です。
バッハの曲を聴きだしたのは、30歳代になってからです。レコードもチェンバロ曲やオルガン曲なども集めて聴いていましたが、そのほとんどを処分してしまって、バッハの代表曲である無伴奏のチェロ組曲とグールドのピアノの平均律2巻とゴールドベルク変奏曲だけを残していました。
今のマンションに引っ越してから、再びレコードが聴ける環境を準備して、グールドのバッハを少しづつ集めて聴き始めています。
無伴奏チェロ組曲はバッハの代表曲の一つです。私的にはバッハといえばチェロ組曲というイメージです。チェロのためのクラシック曲が非常に少ないので、チェロの曲といえば、バッハの無伴奏ということにもなるようです。1番から6番までの6曲あり、それぞれ20分前後の曲です。「組曲」ということで、一つの曲はさらに3,4分の短い数曲から構成されています。後から登場するピアノ曲もそうですが、バッハの組曲はいずれも同様の構成となっています。
重厚なチェロの音が静かな室内に響いて、単調な旋律の連続ですが、それがかえって心にも響くようで、とても穏やかな気分にしてくれます。ナイトキャップには最適です。
グールドの演奏によるピアノ曲は、本来は「クラヴィーア曲」(鍵盤楽器のための音楽)として、バッハによって作曲されたもので、そのほとんどは教育的目的で作曲されたいわゆる「練習曲」ということです。バッハの時代にはまだピアノは発明されていいませんでしたので、当時はチェンバロなどで演奏されていたものです。そのバッハのクラヴィーア曲をピアノで、当時の演奏イメージで再現しようと取り組んだのが、奇才といわれたグールドでした。バッハのピアノ曲といえばグールド、グールドといえばバッハというわけです。
バッハのクラヴィーア曲の代表が2巻の「平均律クラヴィーア曲集」で、ハ長調から始まる全ての調性(24曲)で書かれています。また24曲すべてが、前奏曲とフーガという2つの形式で書かれています。音楽理論的なことは全く分からい私ですから、1曲は5分程度ですが、調性の違いやどこで形式が変わったかなど全く分かりませんが、チェロ組曲同様に単調な旋律がとても心地いいです。練習曲として作曲した曲をこんな程度の聴き方をしている者がいると知ったら、バッハも驚くでしょうね。
ゴールドベルク変奏曲はその名の通りで、主題と30の変奏曲で構成されたこれまたバッハの代表曲です。この曲をグールドは2回録音していて、1955年版はグールドのデビューアルバム、そして2回目の録音をした1981年の翌年亡くなっており、1981年の録音は追悼盤として発売されました。
平均律の第1巻と同じ時期に書かれたのが「2声と3声のインベンション(インベンションとシンフォニア)各第1番~15番」です。バッハの当時の10歳の子供の教育ために、2声の1~15、さらに3声の1~15と順に難しくなるように作曲したものということです。現在でも、2声の15曲、次に3声の15曲と順に演奏されることもあるようですが、グールドは1~15の順番をランダムに変更し、更に2声を演奏し、更にその後3声の同番号をというように2声と3声を交互に演奏しています。バッハも最終的に楽譜を出版する際には、難易度順を考慮しないで演奏順を変えているとのことです。
バッハのこれらのクラヴィーア曲は、彼のケーテン時代に作曲されていますが、「イギリス組曲」「フランス組曲」も同時期に書かれており、これらの組曲は最終的に「パルティータ」に集約されているということです。なお、パルティータはまさに「組曲」という意味ということです。これらの組曲は先に無伴奏チェロ組曲でお話したのと、各曲の演奏時間も形式も同じ程度となっています。「フランス風序曲」も組曲との名称ではありませんが、組曲形式で書かれています。組曲の1曲目の「序曲」が他の組曲は3分程度ですが、この曲は10分程度と例外的に長いため、曲名に「序曲」の名があるようです。
先にお話したように、以上のクラヴィーア曲はいずれも「練習曲」として作曲されていますが、唯一初期作曲の「トッカータ集」は例外なようです。「トッカータ」というのは、「即興曲」といった意味合いがあるようです。確かに初期の作品ですが、この曲だけは何やらトリッキーなメロディーとなっていて、かなり楽しく聴けました。残念ながら、7曲あるのですが、レコードは2回(各1枚)に分けて発売されていて、1枚分の3曲分しか入手できていません。残りの4曲分も入手して是非聴きたいと思います。
なお、グールドのバッハのクラヴィーア曲は他にも「フーガの技法」という曲が発売されており、是非LPレコードを入手したいと思っています。
今日もうまくまとまらず、やたら長くなり失礼しました。
日曜日になりましたので、9月の温度統計のご報告です。
【9月14日から19日の天気】
「日別温度推移表」
「日別温度グラフ」
今日の写真はネタも無くなって、散歩で写した「百日紅」にしてみました。この花は「市の花」となっていて、市内では公園に限らず各家庭の庭にも植えられていて、散歩コースのどこでも楽しむことができます。夏も終わって実も多くみらえるようになってきました。
今日はバッハのクラヴィーア曲のご紹介でした。音楽的な知識は皆無で、ただただ楽しんでいるだけですから、まともな説明は出来ません。レコードのライナーノーツやネットで調べたことを自分なりに理解して記事にしてみました。これはおかしいぞ!という点も多いかと思います。詳しい方にはご指摘いただければ幸いです。
とはいえ、聴く楽しみは続きます。入手できていない曲も含めて、何度も楽しめます。寝る前のバッハは続きそうです。