hiroべの気まま部屋

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仏教思想:中国華厳思想概要(その9)

2021-03-31 08:36:26 | 仏教思想
 『今朝の天気』


(6:15頃)

 今朝の温度(6:00) 室温 リビング:22.6、 洗面所:24.0、 湿度(リビング):49%
 (昨日の外気温 東京、最高気温:23.3、最低気温:14.0
  本日の予想気温 最高気温:23、最低気温: 15)


 中国華厳思想概要の9回目です。3回目までの序に続いて、4回目から本論に入り、まずは『華厳経』について、その意味と構成・主要な章(品名、「十地品」「入法界品」「性起品」)を取り上げその内容をみてきました。
 前回からはいよいよ中国華厳思想のそのものについて、その初めとして中国思想と他思想・他宗派との関係についてみることとしました。そして、前回は「荘子と中国華厳との関係」をみてみました。(過去記事はカテゴリー「仏教思想」から遡及できます。)
 本日は「華厳と天台の関係」をみてみます。


3.2.天台と華厳 -一乗思想の完成-
3.2.1一乗と三乗
①華厳思想の位置づけと一乗思想
 多くの法門のあるなかで、華厳思想はインドの『華厳経』に立脚し、教理組織としては、空観や唯識説(詳細後述)を取入れて、それを組織化したものといえます。
 華厳思想の位置づけはその大成者である法蔵が「一乗思想」を完成させたことにあるといえます。
・一乗思想とは
 一乗思想とは、三乗思想(*)で起った対立を止揚するために説かれた思想で、三乗の区分は一乗(一仏乗)によって融合すべきであるという思想をいいます。
*三乗思想:「声聞乗(しょうもんじょう)」、「縁覚乗(えんがくじょう)」「菩薩乗」の三つで、「声聞乗」とは直接ブッダの教えを説く声を聞き、忠実にその教えに従って解脱すること、「縁覚乗」は十二縁起を観ずることで悟りを開くことで、ともに自利のみで他利がない小乗、これにたいして「菩薩乗」は衆生の救済(他利)をしようとする理想に燃える大乗とする考え方

②中国における一乗思想の成立
 一乗思想は、天台智顗により中国においてまず説かれます。しかし、三乗と一乗の対立のみが強く意識され、両者を融合する立場ではなかった。これに対して、法蔵が三乗の対立を止揚して、完全に絶対的な一乗思想を明確にしたのです。
 天台:遮三(しゃさん)の一乗→三乗を排除して一乗を唱えた
 華厳:直顕(じきけん)の一乗→三乗を包含しつつその上に一乗を主張した
 華厳の一乗思想は、まさしく「無尽縁起」「法界縁起」(後述)にほかならないのです。

③相対の一乗と絶対の一乗
 以上において、一乗思想の完成には、どうして三乗の根源としての一乗が成り立つのか、また一乗はどのようにして三乗を統一するのか、という課題が起こります。それを解決するのが「同教・別教」という考え方です。(下表19参照)
 

3.2.2.天台宗と華厳宗の違い
 既述の系譜図でも示したように、中国華厳は中国天台の思想的影響も受けて成立します。華厳宗の立場でいえば、天台思想を発展させたものが華厳宗だという主張になるわけですが、一般的、広義的には両者の思想は同じとも言われており、根本的な違いはありません。
 ただし、前述の一乗・三乗思想にみられるように、両者の特徴による違いをみることができます。(下表20参照)
 
 天台は低い段階からだんだん上がっていく(段階説)であるのに対して、華厳も一応それも説くが、低い段階のものもやはり最後に振り返ってみれば大きな意味があるんだ、根本的な立場からみれば全部同じ(仏の境地である)と説いています。


 本日はここまでです。次回は唯識と華厳の関係をみてみます。しばらくお待ちください。




 (本日コメント欄お休みをいただいております。)







野川散策にて・ツマグロヒョウモン

2021-03-30 08:23:20 | 散歩にて

(野川散策にて・ツマグロヒョウモンのオス   3月26日撮影)








 『今朝の天気』


(6:15頃)

 今朝の温度(6:00) 室温 リビング:22.5、 洗面所:23.5、 湿度(リビング):52%、
 (昨日の外気温 東京、最高気温:23.4、最低気温:13.3
  本日の予想気温 最高気温:23、最低気温:15)








 昨日のキセキレイの前にパチリとやったのは「ツマグロヒョウモンのオス」でした。20mほど先をひらひら飛んでいましたが、幸い菜の花でポーズをとってくれました。シロチョウなども飛んでいますが、こちらはなかなかポーズはとってくれません。ツマグロヒョウモンは比較的写真を撮りやすいですね。それでもやはり蝶は小さい、いずれもトリミングしています。


















 (本日コメント欄お休みをいただいております。)








野川散策にて・キセキレイ

2021-03-29 08:56:05 | 散歩にて

(野川散策にて・キセキレイ   3月26日撮影)







 『今朝の天気』


(7:30頃)

 今朝の温度(6:30) 室温 リビング:21.9、 洗面所:23.5、 湿度(リビング):53%、
 (昨日の外気温 東京、最高気温:18.6、最低気温:14.1
  本日の予想気温 最高気温:23、最低気温:14)









 水辺の小鳥「キセキレイ」です。桜を観に行って対岸に見つけました。400mm相当のズームレンズを付けていましたが、それでも小鳥は小さくしか撮れません。いずれもトリミングをしています。




















 (本日コメント欄お休みをいただいております。)






京王線沿線散歩・多磨霊園駅(1):東郷寺の枝垂桜

2021-03-28 09:34:43 | 写真

(東郷寺の枝垂桜   3月26日撮影)







 『今朝の天気』


(7:30頃)

 今朝の温度(5:30) 室温 リビング:21.4、 洗面所:23.0、 湿度(リビング):43%、
 (昨日の外気温 東京、最高気温:18.3、最低気温: 8.0
  本日の予想気温 最高気温:19、最低気温:15)







 今朝は曇り、午後からは雨の予報となっています。それにしても、暖かくなりました。じっとしていると寒さを感じる時もあってたまに暖房を入れますが、マンションの躯体が温まったらしばらくして止めています。外に出るのにさすがに冬用の上着では暑くて、春用に変えました。東京の桜も開花から1週間で満開、コロナなどそこのけそこのけと桜の名所は賑わっているようです。







 さて、日曜日になりました。3月の温度統計の中間報告です。

 【3月22日~27日の朝の天気】

 

 「温度推移表」
 

 「温度グラフ」
 


 AKさんの記事をみて、多磨霊園駅から5分の「東郷寺」に枝垂桜を観に行ってきました。
 東郷寺の枝垂桜を観るのは数年ぶり2度目です。AKさんの素晴らしい写真をみてワクワクしながら出かけたのですが、やや時期遅れだったようです。まるまる全体が葉桜という樹もありました。それを感じさせなかったAKさんの写真、脱帽!です。

 ということですが、負けじと撮った写真をご紹介しておきます。


















































 実は、今年は数年ぶりに東郷寺に出かけようと思っていたのです。東郷寺の枝垂桜のことを知ったのは、数年前に野川の桜が満開の時期に、桜の写真を撮っていると、近くで撮っていた人に「東郷寺に是非行きなさい」と教えてもらったのです。早速と翌日行ったのですが、その時は東郷寺の枝垂桜も満開でした。それで『是非来年も!』とその時思って、結果数年経っていました。
 そんなわけで、今年も野川の満開に合わせて出かけようと思っていたのですが、AKさんの記事で、急遽出かけてきました。今年は野川お桜の時期とは一致しなかったようです。ということで、近くですからまた来年出かけたいと思います。

 ところで、毎年ご紹介している野川の桜ですが、昨日観に行ってみました。満開の樹もありますが、全体では6分咲きといったところでした。おそらく、3日ほどで満開になると思います。火曜日辺りにまた様子を見に出かけます。結果はまたご報告します。






 

京王線沿線散歩・府中駅(7):大國魂神社・中雀門と宮乃咩神社

2021-03-27 08:53:20 | 寺社・神社巡り

(大國魂神社・中雀門   3月11日撮影)






 『今朝の天気』


(6:45頃)

 今朝の温度(6:00) 室温 リビング:20.8、 洗面所:22.0、 湿度(リビング):31%、
 (昨日の外気温 東京、最高気温:21.2、最低気温:10.2
  本日の予想気温 最高気温:19、最低気温: 9)







 京王線沿線散歩、府中駅・大國魂神社の続きです。昨日の随神門に続いて2つある門のもう一つ「中雀門(ちゅうじゃくもん)」をまずはご紹介しました。中雀門は明治維新百年記念事業として昭和44年7月現在の物に建て替えたということです。
 
 さて、由緒ある神社の例に倣って、大國魂神社にも2つの摂社(境内1,境外1)と7つの末社があります。今日は境内の摂社「宮乃咩神社(みやのめじんじゃ)」をご紹介しておきます。なお、摂社と末社はいずれも本社(ここでは大國魂神社)の支配を受ける神社ですが、両者の違いは、「摂社(せっしゃ):主祭神に関連のある神様をお祀りする社、 末社(まっしゃ):主祭神や摂社以外の神様をお祀りする社」ということです。



(宮乃咩神社(みやのめじんじゃ) 祭神:天鈿女命(あめのうづめのみこと)、 演芸の神、安産の神様。)






 (本日コメント欄お休みをいただいております。)