カーテンをできる限りきちんと引いて、寸分の光が差し込むのも嫌い、さらにはめざましをかけずに熟睡した。というのも、1限が臨時休講だったので、存分に睡眠できたからである。一限が休みだというのはかなり大きい。しっかり眠れるので、起床に無駄なエネルギーを使わなくて済む気がする。爽やかにカーテンを開ける。1限開始直後の時間に悠々と朝風呂。掃除のおばちゃんに裸を見られる。それからご飯にごま塩をかけて朝ご飯。そうしてゆっくりと登校。手にはジャージと体育館シューズしか持たぬままゆっくりと自転車を漕ぐ。なぜなら本日、出席番号後半の者たちは実習がお休みで、授業がトレーニングしかなかったのだ。笑いが止まらない。おそらく6年間で一番楽な平日であったと確信した。
このところ、一浪勢の悪友たちと波長があって気が合うことが判明しよくつるんでいるのだが、今日はいっちょ前にイタリアンを食べに出かけた。「一浪はカスばっかりである」という筆者の学説が異様なまでに共感を呼び心の距離が縮まったのである。おしゃれなスパゲティをすすりながら「おれはラーメンのほうが好きかな」と遠慮なく言い合ったりしちゃうところが仲良くなる所以に違いない(笑)。というわけで楽しい一日でありました。医大生・たきいです。
さて、授業が終わりベッドのうえでハサミとびをして大の字で寝ていると、右腕にかかっていた重力がふと軽くなった気がした。嫌な予感がしたらやはり腕時計が外れていた。金属のベルトを外してはいないので確実にまずい箇所が破損したと直感したら、確かにまずい箇所が破損していた。少々気持ちが暗くなった。
この腕時計との付き合いは長い。父親に中学校の入学祝いとして買ってもらったものである。こう見えて意外に物持ちはいい筆者である。大事に使うものは大事に使う。G-SHOCKの「G君」と呼ぼうかと思ったが、Gと呼ぶのはかわいそうなのでやめておこう。7年と半年もの間、肌身離さず使っていたことになる。お蔭でなんだか垢くさい(笑)。
数えきれないほどの試験をかれとは一緒に闘ってきた。成功した入試も、失敗した入試も、彼とは連携プレーで頑張ったものだ。高校の時の単語テストで“receive”の綴りを度忘れしたときも、電波受信のボタンでカンニングさせてもらった(笑)。マーク模試の国語で最後に残した古文が残り5分でスタートで苦笑いしているときも、しっかり時間を刻んでくれた。一文字も答案に書けない数学の答案と睨めっこしながらも、冷酷に時間を進めていってくれた。憎たらしいやつだったけど、彼のことは好きであった。
まだまだ時計自体は使えそうだけど、そろそろ世代交代の時か。外見は大分ぼろぼろになっている。7年と半年お疲れ様。君のおかげで、出会ったころより僕はちょびっとだけ強くなれました。
(ペプシの塩スイカ味が微妙すぎて飲みきれなかった人(笑))
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