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通関士試験とコンプライアンス

2008-03-05 01:01:41 | 通関士
通関士試験とコンプライアンス


 いよいよ来週土曜日から平成20年度の

 通関士講座「入門ゼミ」の開講です。


  テキストを作り始め、止まってしまいました。

  法律の条文には出てこないけれど、

  最近の規定の背景にある「コンプライアンス」

   どのように説明すれば理解できるか?

   あるいは、

   受験に徹して、さーと通り過ぎれば良いものか?

  
  日本語の「法令遵守」は、

   法令を守ること。

   そんなの、当たり前じゃないか?

   今まで法令を守ってこなかったの?

    だから、法律や規則だけでなく、

    社会規範、社会常識に従って行動すること、と

    「法令」の範囲を広げる方が理解しやすい。


  得意の英語から入ろうかな?

    コンプライアンス(compliance)
    
     動詞は、comply

     withを伴って、

     comply with ~「~を遵守する」

      なので、コンプライアンスだけでは
 
      何を遵守するのかわからない。

      目的語が必要ですよね。

      だから日本語の訳語を作った人は

      「法令」を追加したのでしょう。

      その結果、

      倫理規定、一般常識が抜けてしまったのでは?

      
      元翻訳者の私なら、

       「法令等遵守」とします。

       「等」を加えて幅を広げますね。

      
      元特許技術者の私なら、

       「社会規範遵守」とします。

        法令、倫理規定、一般常識の上位概念である

        社会規範を使うと、範囲が広くなるからです。



   これは、性悪説に則ってますね。

     従業者も企業も信用されていない。

     企業のトップ、従業員が

     使命感・責任感を持って仕事をすれば、

     こんな考え方は必要ないはずだ。


      折角、入社した会社、おかしいと思っていても、

      何時の間にか、自分も染まってしまう。

      卒業生からの相談の中にもありますね。

      理想と現時との狭間で悩んでいます。


     個人的にはちゃんとした人でも

     会社組織の中に入ると、

     平然と反社会的な行為を行う。


      この企業論理、昔もあっただろうが、

      最近は、戦後教育の荒廃のせいだろうか、

      メデアが発達したせいだろうか、目立つ!


   そこで、法律で

     法令遵守規定なるものを強制し

     コンプライアンス遵守のための体制を確立

     させようというのが最近の動向だ。

     関税法でも、そのような規定が導入されている。

     この流れだけは、試験対策と言えど、

     何らかの方法で伝えたいですね。


  講義しやすいように、

  あとで勉強して試験に受かりやすいように

  テキストを作るので、

    このようなことはテキストには載せない。

    おそらく、講義でも触れないだろう。

    でも、折角考えたこと「もったいないですからね」

    年のせいか、瞬間的に忘れることが多く、

    メモ代わりにブログに書いています。


  ところで、CCOって、知ってますか?

   chief compliance officer

   日本語では、最高法令遵守責任者ですって。


     CEO(chief executive officer)最高経営責任者

    をもじったのでしょう。



  さてさて、

    コンプライアンス・オフィサー(法令遵守責任者)

    を認定する機関もあるそうで、

    専門家を資格認定しているようですね。


  企業だけでなく、

    公務員、政治家、教育機関にも

    必要ですね。

    防衛省、厚生労働省、国土交通省には

    絶対必要ですね。

    米軍にも、中国の公安当局にも

    コンプライアンス!って叫びたくなりますね。

    ハリー・ポッターのように呪文が使えたらな・・・



コメント
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