合格祈願!通関士・貿易・英検のサプリメント

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非関税障壁(NTB)と鎖国

2010-11-13 02:30:43 | 貿易実務検定
意外なことに(Non-Tariff Barrier:NTB)を知らない学生がいた。

 私の学生時代には就職試験用の時事略語として、
 NTB=非関税障壁として記憶したものだが・・・

 貿易実務検定C級レベルでも知っておいて欲しいですね。

ところで、
 非関税障壁というのは、関税によらないで(=非関税)
 輸出入を制限するために政府が用いる規制のことですね。

 例えば、輸出入の禁止、輸入数量割当、技術的障害など。

 農産物の分野における非関税障壁の例としては、
 科学的な根拠に基づかない
 食品衛生や動・植物検疫上の規制などがあるようです。

技術的障害というのが分かりにくいですよね。

 工業製品等の各国の規格及び規格への適合性評価手続きが
 例えば、規格・基準認証制度が不必要な貿易障害となることですね。

 そうならないように、

 国際規格を基礎とした
 国内規格策定の原則、規格作成の透明性の確保などを
 取り決めたのが

 TBT協定(貿易の技術的障害に関する協定)ですね。
 英語では、Agreement on Technical Barriers to Tradeだったかな。

 貿易実務検定B級が近づいていますが、出るかな?

さてさて、農業保護国の日本としては
 関税撤廃の例外品目を原則認めないTPPは敷居が高いようで

 苦肉の策として
 国内の反発が強い農業分野を例外扱いできるEPA協議を選んだ模様。

 最近の報道によると、
 欧州連合(EU)の経済連携協定(EPA)締結に向けた交渉を
 来春開始するようEU側に提案するとかしたとか・・

  日本は自動車や液晶テレビなど高関税品目の
  関税の撤廃・削減を要望し、
  韓国と同じ土俵で勝負したい模様。

 EUは、今日のテーマの非関税障壁の撤廃を従来から求めているが、

  日本の立場は、
  食品や工業製品の安全基準の認証手続きに関して
  「簡素化すれば安全性を十分に確保できない」と頑なな姿勢。

 EUの具体的な主張は;
   (1)建築用木材の強度認定手続きの簡素化
   (2)自動車や医療機器などの安全基準の認証手続きの簡略化
   (3)政府調達の情報公開など非関税障壁の撤廃など

 まあ、通関士受験講座で指導する立場として
   これ以上、EPA・FTAは増やして欲しくないですね。
   しかも、スイス協定のように原産地の自己証明とか
   他の協定と違うのが混ざってくると面倒ですからね・・・

 さて、この展開どうなるか?

  平成の鎖国を続け、
  政治家と官僚の既得権を守るためだけに
  貴重な税金をバラマキ、農業とともに滅びるか?

  それとも、

  将来の日本のビジョンを掲げ、開国し、
  農業を世界と競争できる産業に育てあげ
  工業・貿易とともに生き残るか?

 こんな簡単なことを決められないのも非関税障壁?






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貿易実務検定:転職への戦略

2010-11-07 02:08:05 | 貿易実務検定
今から10年ほど前のことですが、

 専門学校の学生に
 貿易実務検定C級を受けてもらって
 履歴書に書いてもらったことがありました。

  お宅の学生さんが書いてる
  貿易実務検定C級というのは
  どういった試験ですか?

  企業の反応は、この程度でした。

 この時の印象が焼き付いていて
 この資格は自己啓発と決めていました。

最近の話ですが、
私の周りには転職活動中の人が沢山いて、

 貿易実務で検索すると
 TOEIC700、貿易実務検定B級が
 応募できる条件ですよ、

 と教えてくれる。

 貿易実務検定は、
 TOEIC並みに扱われるようになったのですね。
 認識を新たにしました。

転職志望者の作戦は、

 最低条件では競争が激しくて厳しい。
 有利に進めるには、それ以上を狙っています。

 どういうことかというと
TOEIC800、貿易実務検定準A級だそうです。
 それに通関士を加える人もいます。

 そのような目標設定をして
 独学や通信や通学を組み合わせて
 より安く、より効率よく勉強するために

 私のスクールなどにも
 情報収集の手が伸びてきますが
 あまりも安いので怪しいと思われているようです。

さて、来年の3月に貿易実務検定準A級
を計画している人、いらっしゃいますか?
 
 去年、一昨年と準A級は3月に実施されたのですが
 検定協会のHPには、来年は3月はないようです。
  参考;私の別ブログ 貿易実務検定:準A級の日程

さて、どうされますか?

 準A級の代わりにA級があるようなので
 飛び級しますか?

 A級は2年振りなので、
 予想ができないのですが、
 今から準備すれば5ヶ月ありますよ。
  参考;貿易実務検定(A級)研究会

 あるいは、同じ3月の第一日曜に試験の
 銀行業務検定の外国為替3級または2級は
 如何ですか?

 あるいは、何時でも受けられて
 オンライン受験ができる貿易関連の資格
 日商ビジネス英検2級も面白いですよ。

 あるいは、7月の準A級までの間に
 TOEIC800以上を狙うのも手ですね

 あるいは、これから需要が増え必須になりそうな
 中国語に挑戦するのも面白いですよ。

でも、それでは予定が狂う、
早い時期に貿易実務検定準A級が欲しい!
という人は、

 前倒しして、今年の12月に受ければ良い。
 まだ間に合うと思いますが如何でしょうか?

 配点の大きい書類作成の練習をしっかりして、
 穴埋め問題の準備をすれば、今からでも
 独学で十分合格できると思いますよ。

 

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貿易実務検定:TPPは出る?

2010-11-05 02:16:57 | 貿易実務検定
最近、TPPという言葉を良く聞きますね。
どうも貿易関連の用語のようですが、

 突然降って沸いたような話で
 皆が大騒ぎをしているようですが、

 今一何のことか良く分からない。

 ただ、利権の絡んだ
 官庁・政治家がそれぞれ大声で
 自己主張していることだけは確かで、また

 優柔不断なリーダーが相変わらず
 さっさと決めないでぐずぐずしている
 ことも確かなことですね。

さて、TPPとは
Trans-Pacific Partnership
すなわち、環太平洋経済協定

 環太平洋の国々が
 加盟国間で取引される全品目について
 関税を原則的に100%撤廃しようというもの

 いいじゃないですか?

  元々は、
  ニュージーランド、シンガポール、チリ、ブルネイ
  の4国で始めようとしたものに

  米国、オーストラリア、ペルー、ベトナム、マレーシア、
  コロンビアやカナダも参加の意向を表明していて、

  乗り遅れるなと、わけのわからない理由で
  日本も参加しようとしている。

  これに待った! 
  をかけたのが、農林水産省や議員さんたち。

  その辺りのセメギアイというか茶番劇が
  毎日のように報道されてウンザリシテイル。

   FTA・EPAの交渉でも
   脚を引っ張っている。
   TPPだけOKということはありえない。

   どこの国でも保護は必要だけれど
   そろそろ、ばら蒔きは辞めないといけないと
   思いませんか?

   半世紀以上保護され続けてまったく競争力を失い
   世界と競争できなくなってしまった農業を
   再生する道は自由化しかないと思うけれど

   毎回同じような議論で、これってデジャブ?

もっとも、お陰さまでTPPの存在を知りました。
貿易実務検定の教科書に載っていないことは
知らないことが多く、勉強不足です。

 教科書に載っていることは出ないと思いますか?

 それが間違い!
 時事ネタは好きですよ。
 しかも、12月のテストにはまだ間に合うので
 出題されるかもしれない。

 先月終わった名古屋議定書が一押しですが
 このTPPは二押ぐらいかな・・・

 私も、講座の中に取り入れようと思います。

 この2つに関連する分野はベーシック版にあるので、
 貿易実務検定C級講座かな?

 この分野は、B級の過去問で見かけるので
 貿易実務検定B級講座でも
 最終回に提供する資料に入れておくつもり。

 さあ、この試験も、12月の本試験まで残り1ヶ月となり、
 いよいよ本格的な勉強が必要になるでしょう。

 受験される方は頑張ってください!

コメント (2)
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通関士試験:平成23年度の関税法改正?

2010-11-03 02:11:21 | 通関士
昨日(11月2日)の日経朝刊の1面

 納税の減額請求 延長
 政府税調、3年以上で検討

 という見出しが目に付いた。


 税務署による事後的な納税額の増額が
 3年間認められている

 ところが、

 確定申告している納税者からの減額の更正が
 1年間と短いことに

 「公平性の観点から問題がある」

 とのことだ。

 (なるほど、その通りだ!)


 政府税制調査会は、
 納税者が税務署に対して納税額の減額終生を
 求める「更正」について

 申請期間を3年間以上に延ばす検討に入った、

 という内容で、

 2011年度税制改正大綱に具体案を盛り込み
 来年の通常国会でにも関連法案を提出する見通し。


ということは、

 税務署を税関と読み替えれば良いので

 この改正は、関税法にも反映されるだろう。
 そうなれば、来年の改正点となるだろう。

 また、来年も改正があるのか?

 などと考えながら、

 新しい1年が既に始まりだしたようです。

 私も早々と平成23年度通関士講座の案を作って
 HPにアップしました。

 
 このブログの読者の皆さんも

 来年、通関士試験を狙っていらっしゃる方は多いでしょう。

 頑張りましょう!




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貿易実務検定;C級の次は?

2010-11-02 09:34:50 | 貿易実務検定
10月3日にあったC級の合格者が
協会のHPで発表されています。

 自己採点で結果はわかっていても
 正式に発表になるまでは
 次の行動には移りにくいようですね。

今から12月の貿易実務検定B級に間に合いますか?

 1ヶ月もあるので、
 間に合わそうと思うば間に合うし、

 1ヶ月しかないのでムリと思えば難しい。

 これは本人次第ですから、
 私の出る幕はない。

 もっとも、私のB級講座は、
 通関士試験後=貿易実務検定C級後の
 10月中旬からから始めましたが、
 今からでは受講はできません。

 でも、この試験
 オフィシャルテキストが市販されているし
 過去問題も購入できるので
 独学で準備することも十分可能ですよ。

 独学で頑張って不安があれば、
 検定協会主催の 一日集中対策講座などを
 利用すればポイントが分かるし安心できるでしょう。 

そろそろ、平成23年度の通関士講座も始まるから
貿易実務の上の級も挑戦したいが、どうしたものか?

 H22年は難問奇問がなかったようなので、
 独学で挑戦されるのもよいでしょうね。

  新しいH23年用の受験用の教材が市販されるのが
  4月頃なので、本格的名勉強は4月以降でしょうね。
  もっとも、申告書が複雑になったようなので
  そこだけ先にしても良いかもしれないけれど。

 通信とかネットであれば、
  自分のペースで学習できるのはないかな、
  それに費用が安いようですね。
 
 通学されるのであれば、
 受講しようと思ってる教育機関に聞いてみればよい。
 3月の貿易実務検定が終わってからでも
 間に合うところが多いと思います。

  大学の公開講座なども格安ですよ。
   新学期が始まってからだから、
   4月、5月頃から始まると思いますよ。

  私のスクールは、今年は4月開講です。   
  もっとも、それまで暇~という人には
   体験セミナー超入門セミナーを用意して
   一緒に遊び(?)ますが・・・ 

大学生などで、
 来年4月に向けた就活に見切りをつけて
 昼間の専門学校で通関士・貿易・英語の
 3種の神器をしっかり見につけたい人には
  ECC国際外国語専門学校(通関専攻)は見逃せないですね。

いずれにしても、
貿易実務検定C級で終わりにせずに
B級、準A級、通関士と上を狙って欲しいですね。



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