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最近の新聞記事より ~中島 岳志の「ジャーナリズム再建 正念場」~

2025年01月30日 | 政治・社会

(↑ 2024年2月15日東京都稲城市内にて撮影
※記事内容とは関係ありません。)

 

 今回は、2025年1月29日付東京新聞朝刊の「論壇・時評」欄に記載された中島 岳志氏(東京科学大学*教授・政治学者)の寄稿文「ジャーナリズム再建 正念場」を紹介します。
 なお、このコラムは、1月27日にフジテレビが開いた2回目の中居氏問題に関わる記者会見の前に投稿されたものであることをお断りしておきます。
 (*旧東京工業大学と旧医科歯科大学を統合し、2024年10月1日に設置された国立大学法人。)

 また、中島氏の同コラム欄への寄稿を紹介したこちらの過去記事も、併せてご参照ください。

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 ジャーナリズム再建 正念場 中居正広問題とオールドメディア批判

 昨年は、オールドメディアに対する批判や不信が噴出し、ソーシャルメディアの存在感が大きくなった年だった。東京都知事選で石丸伸二氏が善戦し、兵庫県知事選では斎藤元彦知事が再選した。この両選挙ではSNSが世論を動かし、選挙結果を大きく左右した。一方でテレビや新聞などが「オールドメディア」として批判の対象となり、信頼を失う傾向が強まった。
 昨年末から、フジテレビ幹部社員が元SMAPの中居正広氏の性加害疑惑に関与したのではないかという問題が大きな話題となっている。しかし、当初は週刊誌やネットメディア、SNSばかりで報じられ、テレビは沈黙を保っていた。普段は特ダネを争っているメディアが、自社のかかわる案件では、不自然な横並び対応を行う。番組の休止や中居氏の出演シーンカットが決定すると、一転して一斉に報道が始まる。いったい何が起きているのか。

 ジャーナリストの鮫島浩は、自身のウェブメディア「SAMEJIMA TIMES」(1月10日)に掲載した論考(「中居正広とフジテレビの性加害・性接待疑惑を報じない『オールドメディア』の特権を今こそ見直せ!中居出演の番組は中止してもニュースとして疑惑を報道しない自己矛盾」)の中で、「マスコミ業界の横並び意識」を厳しく批判している。
 鮫島が問題として挙げるのは、テレビ各社の「記者クラブ体質」である。「他社が報じれば自分たちも報道」し、「他社が報じなければ自分たちも報道しない」。みんなリスクを取ろうとせず、視聴者が知りたいことよりも自分たちの都合を優先させる。「そのような意識が浸透していることが、テレビがユーチューブなどSNSに敗北している最大の要因だろう」
 テレビ局は公共の電波を優先的に与えられている。一般の人間が立ち入ることのできないエリアでも、記者クラブに所属していることで映像をとることができる。その映像には著作権が生じ、だれもがアクセスできるわけではない。そのような権限を与えられている以上、メディアとしての責任を果たすべきだと鮫島は訴える。もっともな意見だろう。

 テレビ各局は、中居氏をめぐるトラブルについて調査を行い、そのうえで番組休止などの判断をしたはずである。テレビ局内で行われた調査の内容については報道されず、降板の事実を報道する。自社や業界の中で自己完結した「自作自演」的報道が繰り返される。メディアの役割は、行政や企業などに対する批判的チェックにあるはずだが、そのジャーナリズム精神が自分たちの属する組織や業界に対して働かない。これではオールドメディア批判が高まるのは当然だろう。
 特に当事者であるフジテレビは深刻な危機に立たされていると考えなければならない。ジャーナリストの南彰は、「フジテレビに記者会見の『やり直し』と、日弁連のガイドラインにもとづく第三者委員会による徹底調査を求めます」と題したオンライン署名を立ちあげている。
 南が問題視するのは、フジテレビが1月17日に開いた記者会見のあり方である。ここでは映像の撮影が認められず、質問者は「ラジオ・テレビ記者会に加盟する新聞・通信社やスポーツ紙に限定」された。港浩一社長は第三者調査やプライバシー保護を理由に、「回答を控える」という答えを連発した。
 南は言う。「これは報道機関としての背信行為であり、メディアに携われる人間として看過できません。このような不公正な記者会見をメディアが自ら行っていたら、政治家や大企業などが記者会見を制限したり、説明を拒んだりしたときに、異議を唱え、是正させていくことができなくなります」
 その通りだと私も思う。

 いまメディアをめぐる大きな転換点がやってきている。日本のジャーナリズムを立て直すための正念場と考えなければならない。

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 (※文中の段落分け・太字化と貼ったリンクはブログ管理人によります。青字部分は、オリジナル記事で太字化されている部分です。)

 

                        

 

 この記事投稿の後、南氏の呼びかけで集まった署名を受けてフジテレビが27日に2回目の記者会見を開くに至り、10時間以上に及ぶ異例の会見となったことは、多くの人が知るところだろうと思います。
 そして、こちらもご存じの方が多いと思いますが、奇しくもその翌日の28日に亡くなった経済アナリストの森永卓郎氏が、自らの病気と余命を知って以来、日本のマスメディアの三大タブー「ジャニー喜多川氏の性加害・財務省のカルト的財政緊縮主義(彼は「財務真理教」と称していました)・日本航空123便の墜落事故」について、最期の時間とエネルギーを賭けて闇を告発してきました。
 ジャニー氏についてはすでに国民の衆目に晒されていましたが、きっかけはイギリスBBCの報道でしたよね。それまでは公然の秘密だったことが、くだんのフジテレビの2回目の記者会見でも改めて明らかにされていました(記者の問いに対する遠藤副会長の返答による)。報道が自国メディア発ではなかったこと自体と、その後の日本メディアの一斉&横並び報道のありように、メディアの報道力の劣化と「横並び意識」が如実に表われていたと思います。さらには、事件の被害者らが男性だったことや芸能界という限定された社会で起きたことから、とかく特異な個別事案としてセンセーショナルにとり扱われ、普遍的で本質的な報道が展開されなかったことに、私は不満を感じていました。本来なら、もっと被害の裾野の広い女性の性被害問題の本質的な報道へと結びつけられたはずだと思うのです。「もっともっと多くの女性が、男の犠牲になってきたのよ」という、被害を訴えたくともできずに泣き寝入りしてきた同胞の悲痛な叫びが聞こえてくるようでした。
 財務省については私は何の情報も知見も持ち得ておりませんでしたが、123便の事故については「真実は日米両政府によって隠されている」とずっと考えていたので、森永氏の告発に「やっぱりね」と思ったものです。飛行機の仕組みに詳しい(現在は機械部門の技術士でもある)夫が、当時事故調査委員会の発表した墜落原因(事故以前に行われた修理ミスが遠因の圧力隔壁破壊説)を「絶対そんなのあり得ない!」と即座に否定し、以来、独自に調査&思考してきた事実と推論や他の文献を私も共有していたからです(なお、事故原因についての夫の見解は森永氏のそれとは異なっていることを補足しておきます)。

 でも、オールドメディアの報道力の著しい劣化(というかむしろ変質)を私が痛感したのは、2020年から始まったコロナ禍です。コロナの感染状況を巡り、テレビも新聞もPCR陽性者数を感染者数として報道し、国民の不安と恐怖を煽り続けました。厚労省が、死亡時にPCR陽性ならどんな病死でも事故死でもコロナ死とカウントさせて陽性者数を水増ししていた事実に、不条理を暴くどころかスルーしていました。ワクチン接種については御用学者や専門家、インフルエンサーまで動員してメリットばかりを一方的に報じ、デメリットや実際に起きている大量死や副反応事象についてはほとんど触れてきませんでした。食品の異物混入には大騒ぎしてきたのに、ワクチンの異物混入に対する報道は至って静かなものでした。ワクチン接種者と未接種者の感染者数の比較において、厚労省がデータ改竄をしていたゆゆしき事実さえスルーしました。(コロナ問題に関する私の疑問は枚挙に暇がないので、こちらの過去記事から始めた「コロナワクチン疑義短歌」シリーズをぜひご参照ください。私が短歌の形で呈した大量の疑義について、本来はマスメディアが切り込んで真相やその背景を詳らかにすべきだと私は考えていましたし、今でもそう考えています。)
 そうやって、ワクチン接種を進めたい政府の片棒を担ぎ続け、しかも各局が横並び報道しているのを見て、私のオールドメディアに対する不信は日に日に募っていったのです。コロナの副反応や後遺症にばかり焦点を当て、ワクチンによるそれらには焦点を当てず、ワクチン史上最悪の薬害を無視し続けてきたメディアを、どうして信用できるでしょう? 信頼を寄せられるのは名古屋のCBC放送と神戸のサンTVだけだったり、新聞より週刊誌の方がよほど気を吐いて本質に迫る記事を出していたりという淋しく哀しい現実に、どんなに打ちのめされ悔しく腹立たしかったことでしょう。ましてや、それが5年も経った今でも変わらないという驚愕の事実には、絶望感さえ抱かされます。

 よって、今回、オールドメディアの真髄が問われる大きなきっかけが芸能人のゴシップだったことに、私は大いに不満を感じています。すでに5年前から、コロナやワクチンに関する報道でいくらでも本領を発揮できたはずなのに、見せられ続けたのはその真逆の姿でした。中島氏が言うところのメディアの「大きな転換点」になったはずなのに、むしろその逆方向に動いていたのです。コロナ禍以降ずっと、権力を監視する役割を放棄するどころか権力に忖度するという、南氏が言うところの「報道機関としての背信行為」を見せられ続けてきたのです。なんともまぁ情けない......(^~^;)ゞ  
 それでも、オールドメディアの横並び偏向報道に疑問を持ったからこそ、書物やソーシャルメディアから得た情報を自分なりに検証して考え抜いた結果、私は危険なmRNAワクチン接種を回避することができました。そして、コロナ問題は単なる医療やパンデミックの問題ではなく政治問題であり、他のさまざまな問題とも本質で通底していることに気づくことができました。それにより、今の世界の動きは、国単位ではなく、グローバリズム vs. 反グローバリズムという構図でとらえないと、本質が見えてこないという重要なことにも気づくことができましたし、日本政府や日本のオールドメディアがすでにグローバリストに乗っ取られてしまっているという厳しい現実をも知ることができました。ワクチンなどを巡って「陰謀論」として排除されていった情報や事実が、実は推進派(グローバリスト)にとって不都合な情報や事実だったのですから、カラクリがわかってしまえば、真偽のいかんと情報操作している輩の正体が見えやすいというものです。そういう意味では、劣化メディアに感謝しないとですね(わー、すごい嫌味を言っちゃう私...(^^ゞ)。

 そんなオールドメディアに期待薄の私ですが、せめて、今回のことがフジテレビ固有の問題なのか、他のメディアにもはびこる問題なのか、あるいは、他の業界にも共通する問題なのか、さらには総務省官僚の天下りがフジテレビの体質にどのように関係しているのか等々、今後各メディアが問題の本質に迫り、客観的に普遍的に俯瞰的に分析する報道を望んでいます。そして、今後も、オールドメディアによって排他される事物を追うことで真実に近づき、メディアの背後で人民を操作し、欺き、支配している不届き者の正体を見破り、その末路を見届けていくつもりです(^^)v そう、私は「あきらめます」よ!

 最後になって恐縮ですが、森永氏のご冥福を謹んでお祈りいたします。森永さん、最期の最期まで本当にお疲れさまでした。多くの勇気をいただきました。
 例によって、冗長なる私見披露を最後までお読みくださり、感謝しておりますm(__)m 

 

 そもそも、ワクチンの「副作用」を「副反応」と言い換えたのも変じゃない?のtakuetsu@管理人でした(^^ゞ

 


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