えつこのマンマダイアリー

♪東京の田舎でのスローライフ...病気とも仲良く...ありのままに、ユーモラスに......♪

アンドレ・ワッツ ピアノリサイタル

2007年06月11日 | 音楽
 巨匠アンドレ・ワッツのピアノリサイタルをオペラシティに聞きに行きました。こんな大物の演奏を聞ける機会はあまりないと思ったので、とても楽しみにしていたのですが、期待に違わずすばらしい演奏でした。60歳を過ぎているとは思えないほどの力強さや張りと、逆に、決して感傷には傾かない繊細さや柔らかさとを併せ持った、メリハリのある演奏でした。なんて、ド素人の私が申すのもなんですが...。

 演目はバッハ・モーツァルト・シューベルト・ベリオ・リスト・ショパン・ラヴェル・ドビュッシーと多岐にわたり...にもかかわらずどれもすばらしかったのですが、私はシューベルト・ラヴェル・ドビュッシーの演奏が特に好きでした。

 ホールの音響がバッハ・モーツァルトには合わず、少し残念でした。おそらく席の位置にもよったのでしょう。1階の後方だったからか、響きすぎてというのか反響してしまってというのか...もっとシャープでクリアな音の方がバッハ・モーツァルトには合っていたように思います。演奏自体はすばらしかった!

 大御所の演奏会だけあって、有名人をちらほら見かけました。緒方貞子さん、假屋崎省吾さん...その他、名前はわからないけど「それらしき人」がいたようです。

 リサイタル後サイン会のサービスもありました。サインがもらえるのはCDを買った人だけでしたが...一緒に行った友人が携帯で撮った写真を載せてみます。わかるかな? 一人一人ににっこり笑いかけながら丁寧に握手する姿がとても温かく、印象的でした。

 先日見た「ロシア皇帝の至宝展」でも、贅を尽くし、粋をこらした妥協のない本物の迫力の前に圧倒されましたが、この演奏にも、理屈を超えた真の響きに、体の芯が痺れて恍惚となってしまうような感覚を覚えました。
 何でも、本物には、技巧だけではないもの、"魂"というようなものが宿っているということでしょうか...。

 心身が癒される、幸せな日曜の午後のひとときでした。チケットを一所懸命とってくれたHさん、ありがとうね!!!

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