中国や台湾のお土産として、工芸茶をいただいた経験のある方がいらっしゃるかもしれませんね。手毬のようにまとめられた茶葉(多くはジャスミンの葉)にお湯を注ぐと花が開いたようになる、飲んでも見ても楽しい中国茶で、花茶と呼ばれることもあるようです。
暑さが一段落したところで、お土産にいただいたものを楽しんでみました。
台湾のお土産で、一箱に一つの工芸茶が入っていました(中身はリンク画像でどうぞ)。
<工芸茶の淹れ方>
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1. 工芸茶と、高さのあるガラスのポットをご用意ください。
2. ポットに沸騰したお湯を入れ、茶器を温めます。茶器を温めますとお花が開きやすくなります。
茶器が温まったらお湯を捨てます。
3. 温まった茶器の中に工芸茶を1粒入れます。
4. 上から熱湯をゆっくり注いでください。お湯の温度が低いとお花が開きにくくなりますので、1煎目は熱湯がおすすめです。
お湯をいれたら蓋をします。
5. ゆっくりと茶葉がひらくまでお待ちください。1分-3分でお花がきれいに開きます。
お花がひらいたらお召し上がりください。
6. 1粒の工芸茶で、3煎-4煎おいしく召し上がれます。
お茶は全て出しきらず、お湯が少なくなった時点で追加するほうが味が均一になります。
2煎目以降は茶葉が既に開いておりますので、抽出時間は短めにしてください。
何煎もお召しあがりいただいたあとは、お酒で割ったり、水中花としてお楽しみいただくこともできます。
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「玉衣金蓮」(Golden lotus with jade sleeevers):玉胡蝶・金蓮花・緑茶銀針
玉胡蝶:別名「木胡蝶」 ノウゼンカズラ科ソリザヤノキノ成熟樹種をお茶として製茶したもの
産地は湖南省、見た目は非常に不思議な姿をしています。
豆状の鞘の真ん中に種が入っているようで、蝶の姿に見えますので
「木胡蝶」という名前に頷けます。(「恒福茶具」さんのこのページより)
金蓮花(きんれんか)=ナスタチウム:葉の形がハスに似ていることから、「金蓮花」と呼ばれている(「TEA CLIP」さんより)
ナスタチウム・ティーの効能(同サイトより):
・鉄分が豊富なので、貧血予防に効く
・抗菌作用があるため、風邪やインフルエンザの予防に効く
・ビタミンCが多く含まれているので、肌をキレイに保つ効果がある
ポットを使わず、耐熱ガラスコップを温め、直接お湯を注ぎました。銀針状のジャスミンの茶葉の中から、ナスタチウムの花が現われました(#^.^#)
一煎目はジャスミンの香りが強く、飲むと同時に胃が刺激された感触がありました。二煎目はまろやかになって飲みやすくなりました。
「素色天染」(unimaginable beauty):牡丹・緑茶銀針
牡丹茶の効能(「晴れの国から旅まち巡り」さんのページ より):
鎮痛、咳止めの他、美容(シミ、老化等)や生理不順・生理痛
茶葉の味が、ジャスミンというよりは中国の緑茶に近く、一煎目からまろやかで飲みやすかったです。
上述のサイトにあったように、水中花として目でも楽しむことにしました。コップに入れようかとも思いましたが、密封した方が長持ちすると思うので、ビンに…(過去記事:「神戸発のこだわりスウィーツ ~es Koyama~」をご参照ください)。
こちらは、5年前に撮った画像で恐縮ですが…
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ハート形に成形された工芸茶にお湯を注ぐと、ジャスミンの葉に包まれた赤い千日紅の花が鮮やかに見えてきました。
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こちらもいただき物だったと思うのですが…??? きれいな手毬形のジャスミン(茶葉のみ)の工芸茶です。
こちらのコースターは、2012年春の旅行時に韓国の済州島で求めたものです。
次回のティータイムシリーズも、ジャスミンティーをアレンジしたお茶を紹介します。お楽しみに!