怖いミステリーがダメな方にもお薦めの一冊です。
以前読んだ『引きこもり探偵』シリーズの作者坂本司さんの本です。
私はどちらかというと 引きこもり、というわけではないのですがインドア派。
できることなら一日中家にいて ベッドに寝そべり本を読み倒したい方です。
ところが ここ一年、転職したりスポーツクラブに入ったりしたので 外に出る機会が増え、本をゆっくり読む時間がなくなってきました。
少々疲れた私でも この作者の本は暖かな気持ちにさせられる本でした。
この本はミステリーなのですが 殺人もなく 怖いストーリーでもありません。
主人公は町のクリーニング屋の息子。大学を出て適当に就職しよう、と考えていたとき、父が急死してしまい クリーニング店を継ぐことに。
最初は 家業に対して不平不満ばかり言っていた彼は 頼りになる不思議な雰囲気の友人と共に 店に持ち込まれる洗濯物を通じて いろいろな人の生き方にふれ成長していく・・・
密室でおどろおどろしい殺人事件が起きて 名探偵が謎を解決していくという本格的なミステリーではないのですが こういうテイストのミステリーがあってもいいな、と思います。