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ブルース好きにはたまらない映画です。
これは実話を元にした物語です。
キャデラックを乗り回すような生活がしたいポーランドからの移民レナードと南部の畑で小作人として働いていたが自分の音楽の才能に気付きシカゴへ出て来たマディが出会い レナードはマディを売りだすために南部のラジオ局を回り、レコードレーベル「チェスレコード」を立ち上げることから物語は始まります。
レナードの人種差別をしないで アーティストの才能を発掘する姿勢から多くのブルース歌手が世に出され、チェスレコードは多くのヒット曲を生み出します。
マディをはじめ、ブルースハープはこの人から始まったといわれているリトル・ウォルター、圧倒的な存在感で後のロック歌手に影響を与えたハウリン・ウルフ、ブルースではなく新しいジャンルを切り開いたチャック・ベリー、パワフルな女性歌手エタ・ジェイムス等。
それぞれの個性、壮絶な人生がチェスレコードの興隆と共に描かれていきます。
タイトルの『キャデラックレコード』ですが、レコードレーベルは「チェス」なのになぜ「キャデラック」?と不思議だったのですが レナードはレコードが売れお金が手に入ると 歌手たちにキャデラックをあげていたところからこのタイトルになっているのではないでしょうか。
キャデラックって単に車の名前、というより成功と富の象徴だったのですね。
黒人がキャデラックに乗っているというだけで免許証を見せろ、と言ったり暴行を働いたりする白人の警官のエピソードが出てきますが 当時のアメリカ社会がどんなものだったのか想像させられる話です。
いろいろなことがあっても 星のようにキラキラ輝き続けるすばらしい音楽・・・
それにしても やっぱりビヨンセは凄い!!
ステキな音楽をたっぷり楽しんだ2時間でした。
