
東京の片隅にある国立大学に通う花は同じ教室にいるひとりの男性に心を惹かれる。
やがてふたりは付き合い、一緒に暮らし始め、ふたりの子どもにも恵まれる。 しかし、『彼』には大きな秘密があった。 『彼』は絶滅したニホンオオカミの末裔の『おおかみおとこ』だった。
そしてふたりの間にできた子どもたちも『おおかみこども』だった。
『おおかみおとこ』の突然の死で花はふたりの子どもを育てていく決心をし、子どもたちが『おおかみ』としてか『人間』として生きるか自分たちで選べるような場所に引っ越しをし、
人里離れた山の中で自給自足の生活を始める。
しかし、山の生活を経験することで花は みんなに助けられて生きていることに気づく。
そして、子どもたちはそれぞれの生き方を自分で決めていく。 それは花が望んだことだったが同時に寂しさも感じるものだった。
前回の『サマーウォーズ』がとてもおもしろかったし、テレビなどでも かなり宣伝していたので期待して映画館に行きました。
正直なところ、「この映画で泣けるか?」という感想です。
親子の絆が大きなテーマとのことです。
まあ、そうなんですが・・・
私がオバサンだからでしょうねえ、子育てに関しては「そりゃないでしょ」と突っ込みたくなるところが何か所もあり、ちょっとイラっとしちゃいました

だけど、唯一心にストンと落ちてきたところがありました。
それは自分たちの食べる分だけの自給自足を考えて畑を開墾していた花に対し、花に農業を教えてくれた「韮崎のおじいちゃん」は広い範囲を開墾を命じました。
それは あとになって分かるのですが 自分の畑で採れた作物を里の人たちにおすそ分けし、里の人たちからもいろいろな作物をおすそ分けをいただくという助け合いの心を花が知る、という場面でした。
大都会で人との付き合いを避けてきた花が 田舎ほどみんなで助け合うという気持ちが大切、と気づかされたところは とても清々しい気持ちになりました。
子どもたちが花の願うように自分たちの生き方を決めてくれたことはうれしく、そして寂しい・・・・子育てってそんなものですよね。
それにしても この映画、対象はどんな年齢層にしていたのかしら?
子どもたちでなく、大人にも観てもらいたい、とのことでしたが 幼稚園児くらいのお子さん、映画の途中で大声で「怖いよう~」と泣いていました

小学校高学年くらいになったらいろいろ考えることができるでしょうが あまりに小さなお子さんにはちょっと難しいお話かも・・・
大人といっても 私みたいなオバサンだと「???」の部分があるし・・・
私的には『サマーウォーズ』の方が好きでした。
夏休みのお子さんを連れて行くのなら『ナルト』とか『ポケモン』とかの方が楽しめるかも・・・