
もしかしたら 今年に入って観た映画の中で一番好きな作品かもしれません。
母が突然亡くなり 生き別れた父は迎えに来てくれず天涯孤独となってしまった蓮は 渋谷の街をさまよっているうちにバケモノの街『渋天街』に迷い込んでしまった。
そしてみんなから嫌われている乱暴者の熊徹の弟子になることに。
蓮が熊徹に名前を教えなかったことから熊徹は蓮に『九太』という名前を与える。 反発しあいながらも師弟とし暮らしていく。彼らは『師弟』というより父と子のような感情すら持つようになる。
蓮はある日 元の人間の世界に戻ることができた。 知らない世界のことを知りたい、と真摯に考える蓮、今までと変わらない蓮を望む熊徹。
バケモノの世界の総帥を選ぶ試合の日が熊徹にやってきた。
反発していても 思わず会場にかけつける蓮・・・
まあ詳しいストーリーは映画館でご覧ください。
親子の物語、といろいろなところで謳われていますが 親子であり師弟であり・・・お互いに悪口を言いながら信頼しあっているふたりです。
そしてふたりを温かく見守る仲間たち・・・
細田監督の『サマーウォーズ』はとても好きな作品でした。 でも、世間ではかなり好評だった『おおかみこども雨と雪』はあまり好きになれず この監督の作品ってどうなんだろう?と思いながら映画館に行きました。
この作品は 夢中になって鑑賞しました。
もともとファンタジー映画が大好きです。
同じアニメのジブリ作品もファンタジー映画だと思うのですが ジブリは別世界のファンタジー、細田作品はもしかしたらすぐ隣にあるかもしれないファンタジー、といった感じでしょうか。
暑い夏、涼しい映画館で素敵な時間を過ごすというのもアリ、だと思います。