第149回直木賞作品です。
直木賞発表時の桜木さんのユニークなインタビューに作品にも興味が出てきました。
でも、図書館に予約すると数か月待ちになるし、単行本を買うのは高いしなあ、とそのままになっていました。
するとやっと文庫化されました
北国の湿地に建つ『ホテルローヤル』。そこに集まってくる男女の物語です。
7編のオムニバスの物語になっています。
ひとつずつの話に関連はないと思わせて実はすべての話はつながってきます。
まず第一話で出てくるホテルローヤルは廃墟になってしまっています。
え?とまずびっくりしました。 題名になっているホテルが廃墟だなんて・・・
うらぶれて寂しい話だったんだ、とがっかりしてしまいました。
しかし、桜木さんのすごいところは時間を遡って話を進めているところでした。
しかもすべてにつながりがあり・・・
すごいストリーテラーだなあと思いました。
最近は芥川賞の又吉さんが話題になっています。 もちろん彼の作品も読みたいのですが また文庫化されるまで待とうと思います。