よれよれ日記

谷晃うろうろ雑記

変わらないものは、ない、弐。

2004年11月12日 | Weblog
エラリー・クィーンの小説で思い出した。

 大学5年間で私が読んだ本は、エラリー・クィーンだけだった。阪急雲雀丘花屋敷駅に近い下宿の頃は、梅田の紀伊國屋書店や旭屋によく行って、文庫本新書版を買いあさった。
 芦屋の国道2号線が業平橋を渡るあたりに下宿していた頃は、三宮の本屋をまわり、日本語で出版された本は全て読んだ。バイトをする他は、大学にも行かずエラリー・クィーンを読むだけ。だったような気がするが、今、そのあたりを歩いてもとんと思い出せない。

 芦屋の下宿先は、広い庭のあるお屋敷の書生部屋だったが、今回尋ねたら敷地全部が高層マンションに化けていた。2号線を神戸市東灘区にむけて歩くが、見覚えのある建物が全然無い。通った銭湯の場所もわからない。パチンコ屋はかすかに憶えているがそばにあったであろう他の店が思い出せない。
 定食屋はもとの場所にあったが、震災後間口一杯ではなく、少し引いて建てなおしていてわびしげな様子だった。何か丼物でも食べたかったが、そこまでたどり着いたときは午後3時を過ぎていて「準備中」の札が下がっていた。

 同じ場所に、同じ人間が来たはずが、前と同じものは何もない、と思った。

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大雨、大雨漏り

2004年11月12日 | Weblog
明け方から、雨音で目が覚めるほどの大降りになった。

 次男を学校に送り届けたところへ、「雨漏りがしだした」と電話。家を出たときは何ともなかったのに。ラジオでは時間雨量が68ミリあったとか、道路や鉄道の不通を伝えている。引き返そうとするが道路が冠水したらしく、普通ならラッシュでも30分のところが1時間半かかった。
 帰り着いてみると、家の北東の角の天井と壁面の境目から何カ所もぽたぽた水滴が落ちていて、バケツや洗面器、ゴミ箱を総動員しても受けきれず、妻がゴミ袋の中にタオルをまるめてスポンジのようにして受け止めていた。 管理している不動産業者に連絡したが、あたふたしている間に雨が小止みになって雨漏りも収まった。

 午後仕方なく仕事に出かけた留守中に、大工さんがきて屋根を点検してくれたが、瓦には異常がなく屋根の排水を越える量の雨が降ったためではないかとのことだった。とりたてて対処の方法もない、と聞かされ、また雨が降ったら同じ事の繰り返しか、と布団をぬらされた末っ子はげんなり。 学生の頃下宿で読んだ、エラリー・クイーンの「災厄の日」という小説を思い出した。

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