よれよれ日記

谷晃うろうろ雑記

田舎で暮らすには覚悟がいる

2005年02月11日 | Weblog
と私の師匠はおっしゃる。

高齢化、過疎化が進む田舎で生活を続けるのには、ひとりひとりがどういう理由でそこで暮らすのか、ちゃんと説明できるようでないと、中央から地方交付税や補助金をまわしてもらって今までは成り立ってきた地方の社会はもう成り立たないのではないか、と師匠はおっしゃる。

都会と田舎、中央と地方は、対立するものではなくて、同じものの裏と表をなす対なのであって、どちらかだけですべてということにはならない。山に100トン降った雨が川に流れて、町で90トン使っている。町で稼いだ税金で山道を直している。そのバランスが崩れて、次の調和するバランスを模索している過程にいまさしかかっている。

何をしたらいいのか途方に暮れる。そんななか大学を卒業する息子に、地元で働く場所をみつけてやれない、という現実は、親の無力さでしかない、とつくづく思う。学校という長い階段を登り続けて、社会の窓を開けたら、目の前に何もない、ということになっている。

もう50歳だから、あまり時間もないのだが。

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