よれよれ日記

谷晃うろうろ雑記

5万年前、このとき人類の壮大な旅が始まった。

2007年11月15日 | Weblog
武田鉄矢のラジオ番組で紹介された本。

遺伝子の解析によって、現代人のルーツは5万年前のある女性「ミトコンドリア・イヴ」に遡る。

彼女のいた集団は東アフリカの土地を離れ、東進しアジア大陸に広がっていく。

北のヨーロッパにはクロマニヨン人がいて、数万年にわたって殺し合い、相手を食い合う時代が続く。

現代人が生き残ることが出来たのは、体の構造が言葉を持つことに適していたからだという。言葉をもつこと、言葉を交わすこと、さらに物を贈り物として与えること、物と物を交換すること、衣服を着ることなどが彼我の差となった。

さらに興味深いのは、食人つまり共食いをしていた過去が我々の遺伝子に組み込まれていて、最近狂牛病が発生した折、狂牛病を発症しない遺伝子を持つ現代人が発見されたという。

かいつまんだ話を聞いただけだが、ううう、とうなってしまった。
言葉を失うとは、これだ。

高知県の図書館には、まだこの本はない。
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出版社: イースト・プレス (2007/09)
著者: ニコラス・ウェイド 監修/安田喜憲 訳/沼尻由起子
このとき人類の壮大な旅が始まった
定価 1785円(本体1700円+税5%)
ISBN 9784872578287

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