よれよれ日記

谷晃うろうろ雑記

自転車に乗って

2008年05月11日 | Weblog
晴れた日曜日の朝、午後テニスをするためボールを買いに行く事にした。

自転車に乗って、ベルを鳴らし、
隣の街まで嫌なお使いに

田んぼの真ん中にあるパワーセンターまで行った。

帰り道、田んぼの中の農道を通って、少し遠回りをした。

農道が集落近くに来たところで、
ビニールハウスの中に小さい子どもたちと、
若い母親たちが二組くらいいるのが見えた。

農作業を手伝わせているのかしらと近づくと、
そのハウスに植えてあるのはイチゴで、
子どもたちがしゃがむとちょうど目の前の高さに、
赤い実がなっている。

ビニールハウスの側面は、大人の腰の高さ、
「窓」のところにはビニールが貼ってなくて
風下に立っていると、熟れたイチゴの香りが濃厚に流れてくる。

イチゴ狩りということをしたことがないが、
あの子どもたちの年頃で、自分の目の高さに実がなっている、
という体験は、今では貴重なのかもしれない。

私らの頃は、道ばたに生えているグイミなどを口にする事は、
至極当たり前の事だった。

集落に入りバス通りを行くと、
良心市に毛が生えたような直販所があり、
時期ものは文旦だったが、
ハウスみかんを買って老父たちに届ける事にした。

自転車に乗って、か。

高田渡の映画が出来たと、新聞で読んだ。

まだ、自転車に乗ってるかしら、どこかで。





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