講演を聞きに行く。
自死遺族の支援について。
講師が最後に、
資料の裏紙に、今から言う4つのキイワードで、絵を描いてみてくれ。
家
池
流れ星
アヒル
そして、その絵をみなで見比べてみると、
同じ絵は、一枚もない。
家を紙のどこにおくか。
池は家のどちらにあるか。
流れ星はどの方向に。
あひるは一羽か、ヒナを連れていないか、
池を泳いではいないか。
同じキイワードでも、絵は人の数だけ違ってくる。
ひとりの死の受け止め方はなおのこと。
講演内容の締めくくりとして、なるほどと思ったが、
案外、同じ講演を聞いても、受け取る側の人間によって
そこからはじまるアクションにも違いがあるのでは、
と、二重に背負い投げをくらったような気分。
同じでも違いはあり、
ひとりとして同じ人間はいないところが、
みんな同じ。